から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

ジャック・ライアン シーズン1 【感想】

2018-10-24 08:00:00 | 海外ドラマ


「バリー」に続き、Amazonプライムビデオにて。
見た人のレビュー件数と評価スコアが非常に高かったため、見ることに。
全8話なので、このドラマもあっという間に見終わった。

先のエピソードが気になる「イッキ見」型の海外ドラマだが、面白さはまずまず。。。

テロリストを追うCIAの活躍を描いた海外ドラマとしては「ホームランド」という傑作があり(シーズン4までしか見てないけど)、プロットが似ていることもあってつい比べてしまう。本作については、見劣りする点が多々あり、夢中になるほど楽しめなかった。

「デスクワーク」の分析官という点がユニークだが、「主人公」という設定ありきが強く、ここまでテロの現地で動き回る必然性は感じにくい。主人公が現場に引っ張り出されるきっかけは、彼だけが気付いた分析結果によるもので、新しく赴任してきた上司と行動を共にするところから始まる。容疑者の取り調べの偶然によって、テロリストを追う宿命を背負うだのが、以降は分析官としての知能よりも、元軍人という肉体力で任務に駆りだされている。わざわざ彼の活躍を見せるために、展開のラインが引かれている場面が多い。序盤のヘリコプターによるお出迎えシーンが象徴的か。知人に猛プッシュされた漫画「キングダム」にハマれなかった理由と似ている。



先月に見た映画「クワイエット・プレイス」。髭をたくわえたジョン・クラシンスキーはあんなにカッコよかったのに、髭を剃った本作のクラシンスキーは体がデカいだけで、知的なイメージが少ないのが残念。彼とコンビを組む上司役のウェンデル・ピアースは小太り気味の体型で迫力が出ない。主人公の恋人を演じるアビー・コーニッシュは顔がパンパンで仕上がり不足。主要キャラが魅力的じゃないのも本作の弱点だ。また、主人公らの活躍と交錯する形で描かれる、ドローンパイロットの葛藤は、これまで数々の映画で描かれてきただけに今更感が強く、「被害者お宅訪問」のクダリは、とってつけたような嘘でシラける。罪悪感があるならば絶対に行けないはず。他にも首をかしげてしまうシーンが散見された。

その一方で、CIA側のドラマよりもテロリスト側のドラマのほうが面白い。冒頭で描かれるアメリカの「汚点」と、そこから始まった憎しみのルーツ、移民国家であるフランスで味わった屈辱の思い出など、普通のイチ市民が「テロリスト」に変わっていく経緯が丁寧に描かれる。テロリストリーダーとその妻の追走劇が、個人的には最もスリルを感じたエピソードで、主人公らと出会うシーンにどれだけ安堵したことか。



その完成度はさておき、普通に楽しめたドラマ。
銃撃戦などのアクションシーンは映画並みのスケールで見応えあり。

シーズン2の製作が決まっているようだが、舞台が変わるのと同時に、できればキャスティングも替えてほしい。

【65点】
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バリー シーズン1 【感想】 | トップ | ウエストワールド シーズン1 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外ドラマ」カテゴリの最新記事