から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

マンディ 地獄のロード・ウォリアー 【感想】

2018-11-21 08:00:00 | 映画


B級感満載の邦題とパッケージ。普段なら全く触手の伸びない映画だが、ニコラス・ケイジ主演作としては20年ぶりくらいのロッテン高スコアだったため、日本公開を楽しみにしていた。結果、全く面白くなかったが、新鮮な映像体験だった。かなりの怪作だが、これもアート系といえるかも。

あらすじはシンプル。森の中で生活する1組の夫婦、ある日、カルト集団によって妻が殺されたため、夫が復讐するという話。その夫役がニコラス・ケイジだ。

返り血を浴びた主人公のパッケージから、激しいバイオレンスアクションを予想していたが、めちゃくちゃスローな展開。前半は妻がカルト集団に目を付けられ連れ去られるまで、後半は主人公がカルト集団に殴りこむ様子が描かれる。ギュッと詰めれば30分程度で済む話だが、上映時間は120分。この余白をサイケな映像とヘビメタ&ロックの音楽が埋め尽くす(音楽はヨハン・ヨハンソンだった!)。襲いかかる睡魔とあいまって、夢か現実かよくわからなくなる。どんなシーンがあったのか思い出せない。ドラッグをキメるとこんな視聴感覚に陥るのだろうか。

カルト集団の存在意義、主人公の妻が目を付けられる理由、呼び寄せられる謎のモンスターバイク集団など、謎だらけであり、ロジックという定義をこの映画に求めるのはナンセンス。独特すぎる世界観を楽しめるかどうかだ。この手のジャンル映画にありがちなチェーンソーの戦いでは、片側のチェーンソーが異常に長かったり、随所に笑いどころも用意される。

お目当てのニコラス・ケイジは、だるだるの白ブリーフ姿で持ち前の大袈裟な演技を披露。最高であり、彼の絶叫シーンにニヤニヤが止まらない。かつて、ザ・ロックなどの大作映画から、リービング・ラスベガスなどのドラマ映画まで、自分が洋画を好きになった象徴的な俳優は、今や雑食系俳優としてラズベリー賞の常連になった。本作を見て、もはや戻ることのできない位置まで来てしまった印象。今後カムバックはあるのかな。。。

【60点】
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