らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

半夏生(はんげしょう)

2010-07-02 | 季節
今日7月2日は七十二候の一つで且つ雑節の一つでもある「半夏生(はんげしょう)」です。
そこで、「半夏生(はんげしょう)」について調べました。

「半夏生(はんげしょう)」とは、夏至を3つに分けた最後の3分の1の期間で、「夏至」から数えて11日目の7月2日の頃から七夕の頃までの5日間を言いますが、現在では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日を言うそうです。
また、その名称は七十二候の「半夏生」からつけられたと言われています。

なお、「七十二候」とは、1年を72(二十四節気を3つに分けた)に分けた5日または6日間を1候とし、その時候の変化を示したものです。
そして、「雑節」とは二十四節気以外の節分のことで、
「節分」、「彼岸の入り」、「彼岸明け」、「八十八夜」、「入梅」、「半夏生」、「土用の入り」、「二百十日」、「秋彼岸入り」、「秋彼岸明け」を言います。

半夏生は農家にとっては大切な節目の日となっています。
この頃から梅雨が明け、田に「半夏(ハンゲ:カラスビシャク)」が生えるのを目安に、この日までに田植えを終えます。そして、この日から5日間を休みとする地方もあるそうです。
また、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防ぎ、この日に採った野菜は食べてはいけないとされました。

関西ではこの日にタコを、讃岐ではうどん(饂飩)を、福井県大野市では焼き鯖を食べる習慣があるようです。
更に、三重県のある地方ではハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことの戒めにもなっているそうです。
なお、この頃に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と言い、大雨になることが多いそうです。

(参考)
「半夏(ハンゲ)」
「半夏」とは「カラスビシャク(烏柄杓」のことで、サトイモ科の植物です。

・これが「カラスビシャク(半夏)」と言う薬草です。
       カラスビシャク全形

この時期、田や畑に生える雑草ですが、塊茎は「半夏(ハンゲ)」と言われる生薬です。
漢方の半夏湯(はんげとう)、半夏寫真湯(はんげしゃしんとう)などに配合され、サポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収効果があるとされています。


・半夏生を詠んだ句を1句ご紹介します。

   「いつまでも 明るき野山 半夏生」 (草間時彦) 

俳人、草間時彦(1920年5月~2003年5月)は、石田波郷に師事し1978年から1993年まで俳人協会の理事長を務めました。
日本三大俳諧道場の一つとして知られる「鴫立庵(しぎたつあん)」の第21世庵主です。
なお、日本三大俳諧道場とは、京都の「落柿舎(らくししゃ)」、滋賀の「無名庵(むめいあん)」、そして神奈川県の「鴫立庵(しぎたつあん)」の3つの庵を言うようです。




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