今日は「ジャガイモ栽培(その2)」として、収穫とジャガイモの由来などをご紹介します。
「ジャガイモの渡来」
ジャガイモはナス科ナス属の野菜で、南米アンデス山脈の高地が原産地といわれ、日本には1600年頃オランダ船によりジャカルタから渡来したようです。
「ジャガイモの名称の由来」
ジャガイモの名称の由来は、16世紀末にオランダ人からもたらされた当時のジャカルタがジャガタラと呼ばれていたため、「ジャガタラ芋」と呼ばれ、これが変化して現在のジャガイモという呼び名になったとする説やジャワ島の芋でジャワ芋が変化したとする説などがあるようです。
「収穫」
2月中旬の植え付けから約3ヵ月半での収穫となります。
今年は順調に発芽し、生長していましたが、雨が少なかった関係で、マルチをしていても畝の土が固まり、ジャガイモが大きく育たなかったように思います。
更に、ジャガイモの表面にソバカスのような斑点がつきました。原因を調べて来年に役立てたいと思っています。
・収穫前の畝です。下葉が枯れて倒れているジャガイモの茎です。
・メークインの畝を掘り起こしているところです。大きなジャガイモが1株に6個~10個ほどついていました。
「メークイン」
大正時代にイギリスから日本に持ち込まれた品種で、男爵よりやや粘り感があって、煮崩れしにくいため、カレーやシチュー、肉じゃがなど、煮て調理する料理に適しています。
・収穫したメークインです。
「男爵」
明治時代に川田龍吉(かわたりょうきち)男爵がイギリスから持ち込んで日本に定着させた品種といわれています。
デンプンが多くホクホクした食感がありますが、煮崩れしやすいため、粉吹き芋やマッシュドポテト、コロッケなど、潰して使う料理に適しています。
・収穫した男爵です。小粒の芋も目立ちます。
「キタアカリ」
男爵芋から品種改良し、線虫抵抗性を持たせた新品種で、カロテンやビタミンCの含有量が多いそうです。男爵より黄色が強く、美味しいように思います。
男爵同様、粉吹き芋やマッシュドポテト、コロッケなど潰して使う料理に適しています。
・収穫した「キタアカリ」です。こちらは比較的大きな芋が揃っています。
「私の栽培方法」
畑の準備
・ジャガイモはナス科の作物なので、なす、トマト、ピーマンなどとの連作は避け、1年以上の間隔をあけて畝を作ります。
畑には、1ヶ月くらい前に化成肥料と堆肥それに石灰を10㎡当たり500g程度の割合で施し、よく耕した後に90㎝~100cm幅の畝を作ります。
石灰を多量に入れると土がアルカリ性になり、そうか病になりやすいので注意が必要です。
(そうか病とは、収穫した芋が滑らかな表面にならず、突起物のようなものが出る症状です)
種芋の準備
・種芋は毎年1月に農協で購入しています。
大きな種芋は1片30~40gにカットし、1片に2~3個の芽が付くように縦に切ります。植え付けの2~3日前に切っておき、切り口を十分乾かします。
(昨年までは切り口に草木灰をつけていましたが、今年は切り口を乾燥させる方法を選択しました。)
植え付け
・幅90cm~100cmの畝に深さ20cmの溝を2本掘り、株間30cmで2条植えとしています。
元肥
・芋と芋の間に化成肥料を一握りずつ入れ、土を入れて畝を戻します。
・この後、一雨当ててマルチ用の黒いビニールを張ります。
春植えのジャガイモ栽培は、地温の上昇と草が生えるのを防止するためマルチ栽培をします。
芽 掻 き
・発芽後10㎝程度になった頃に2芽残して弱い芽を掻き取ります。
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