らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「ケイトウ(鶏頭)」の花

2009-08-19 | 
今日は私の畑に植えている「ケイトウ(鶏頭)」の花をご紹介します。

ケイトウはヒユ科の一年生植物で、夏から秋にかけて赤、ピンク、黄色などの花穂ができます。
原産地はアジア、アフリカの熱帯地方といわれており、日本には古くに渡来したようです。



名前の由来は、花穂が鶏の鶏冠(とさか)のような形状をしていることからつけられたようであり、英名でも同様に「cocks-comb(鶏のとさか)」と呼ばれています。

・これは「トサカ鶏頭」です


「ケイトウ(鶏頭)」は花序の形態によって次の4系統に分類されます。 
 ・トサカ系    (トサカゲイトウ)、
 ・クルメ系    (久留米ゲイトウ)、
 ・プルモーサ系  (羽毛ゲイトウ、房ゲイトウ)、
 ・チャルジー系 (槍ゲイトウ、玉咲きゲイトウ)

・これはチャルジー系の「槍鶏頭」です。


ケイトウには薬効があるようです。
「ケイトウの薬効」(eーyakusou.comより)
下痢止め
 乾燥した鶏冠花(けいかんか)を崩して粉末にし、1回4~8gをそのまま空腹時に水で服用します。
・子宮出血
 乾燥した種子鶏冠子(けいかんし)を炒って、1回3~5gを食後30分ころにそのまま水で服用する。
・凍傷
 ただれがひどく出血するような場合は、鶏冠花(けいかんか)10~15gを砕いて0.4リットルの水で煮出した汁で患部を洗う。
・ネズミ防除
 全草の陰干ししたものを室内でいぶすと、その臭いを嫌って数ヶ月間ネズミが室内に入らないといわれています。


・古くに渡来したケイトウは、万葉集にも次のように詠われています。

   「わが屋戸(やど)に 韓藍(からあい)蒔き生(おほ)ほし 枯れぬれど
                  懲りずてまたも 蒔かむとそ思ふ」  
山部赤人(万葉集、巻三-384)
(注)この韓藍(からあい)は「鶏頭」の別名だそうです。
(釈)我が家の庭に韓藍(からあい)の種を蒔いて育て、それがもう枯れてしまったが、性懲りもなくまた蒔こうかと思っている。
   直訳はこのようですが、本音は、あきらめきれない好きな人にもう一度自分の思いをぶっつけてみようとの事のようです。
   赤人の恋心が鶏頭の花の緋色のように激しくもえていたようです。
   


また、江戸俳諧中興の祖といわれる「与謝蕪村」も、鶏頭(けいとう)について次の句を残しています。牧水の歌と共にご紹介します。

   「秋風の 吹きのこしてや 鶏頭花」   与謝蕪村

   「わが小庭 たふれて咲ける 鶏頭も 散りこぼれたる 萩もひさしき」 若山牧水







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