比較的温暖な大阪南部の泉州地方でも街路樹の紅葉が始まりました。
イチョウは黄色に色づき、住宅地内のカエデも赤く染まってきました。
各地の紅葉の名所ではモミジ狩りを楽しむ人達で賑わっていることと思いますが、一方でコロナの感染者が増加しており、その対策が求められています。
一昨日のニュースでも、全国的に感染者の増加が見らることから、2週間後には第7波のピークを超えることが予想されるとし、第8波への備えが求められると報じていました。
経済を回すために、水際対策が緩和されていますが、それだけに感染対策を十分行ったうえで美しい日本の秋を満喫してほしいと思います。
「紅葉」をモミジと読む由来
さて、モミジと言えば、「紅葉」と書いて何故モミジと読むのでしょうか?
モミジは秋に草木の葉が赤や黄色に変わることを意味する動詞「もみず(紅葉ず)」に由来し、それが名詞化して「もみじ」になり、それから転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間を「モミジ」と呼ぶようになりました。
そして、紅葉を「モミジ」と読むのは、この「もみず(紅葉ず)」が葉の色が変わることや、紅葉そのものを指す名詞へと変化したことからということです。
・色づき始めた住宅地内のモミジです。
モミジと同じような葉っぱをした木にカエデがあります。
この違いをご存じでしょうか?
「モミジとカエデの違い」
先ず、モミジとカエデの違いですが、実はどちらもカエデ科、カエデ属に属しており、外国ではカエデ属の植物全てを「maple」と呼んでいます。
モミジもカエデも同じカエデ属の植物なので、分類学的に言えばカエデという大きなくくりの中にモミジという種があるというイメージです。
「日本での区別」
日本での認識はイロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジが、現在、日本で認識される「もみじ」に当たります。
更に、モミジとカエデは分類上は同じでも区別されているその判断基準となるのが、葉の切れ込みの数や深さです。
葉が5つ以上で深い切れ込みがあって、手のひらを広げたような形状をしているものは「もみじ」と呼ばれており、切れ込みが浅く葉先が細かな形状をしているものを「楓」とすることが多いようです。
因みに、イロハモミジの葉っぱは左右同時に出葉することから、5枚、7枚、9枚のように奇数になるということです。
・モミジとカエデです。
「モミジとカエデの語源」
そして、この両者の名前の語源は次のように言われています。
・モミジの語源
先ず、モミジの語源は「揉む(もむ)」からです。
平安時代から使われていた染料に植物の紅花(べにばな)がありますが、この紅花を使って布などを染めるときは、水の中で手で揉んで色を出します。
こうして、紅花を揉んで絹布を紅色に染め上げたものは「もみ」と呼ばれていました。
そこから、まるで染料が染み出すように草木が色づいたさまを「もみち」と言うようになりました。
この「もみち」は、当時はイロハモミジやオオモミジなどを示すわけでなく、草木全般が色づいた様子のことを言っていたのですが、いつしか濁音がついて「もみぢ」となり、それがやがて、かえでの中でも特に色を変えて目立つものを「もみじ」と呼ぶようになったということです。
・カエデの語源
一方「かえで」はカエデ属の植物の葉形が蛙の手の形に似ているとこから「かへるで」から「かえで」となったようです。
皆様がお住いされている地区でも今、紅葉が大変美しく色づいていることと思います。
どうぞ、コロナ対策を十分行って、美しい秋をご堪能下さい。
山が紅葉して美しい秋になりました。
カエデが朱に染まってになるのはキレイです。
木に風が吹いて「楓」になる様も風情です。
> まるで染料が染み出すように草木が色づいたさまを「もみち」と言うようになりました。
> パンダのぬいぐるみ・・・百獣の王ライオンでも可愛くなるかな❔
さすがに、ライオンは百獣の王だけに、パンダになった画像にお目にかかりません。
いろはモミジは、なぜ「いろは」と名付けたのでしょうね。