大関・魁皇が、現在開かれている大相撲名古屋場所11日目の昨日、日本相撲協会に引退届を提出し、引退しました。
魁皇の引退決意は、今月14日の名古屋場所5日目に元横綱千代の富士を抜く史上1位の通算勝ち星記録を達成し、7日目に1047勝まで数字を更新しましたが、10日目の琴欧洲戦に敗れて3勝7敗となったことで決断したそうです。
この結果、1993年初場所以来、18年ぶりに日本人大関が不在となりました。
魁皇は引退会見の中で次のように語っていました。
「通算勝利数の記録に目標を置いてしまったことから、やっと達成してホッとしてしまい、負けても悔しさがなくなった。ここが最後の引き際だと思った」と決断の経緯を説明していました。
そして、「相撲人生としては一番最高の相撲人生を送れたんじゃないかなと思います。もう悔いも後悔もありません」とも語り、相撲人生において完全燃焼したことを話していました。
勝負師が負けても悔しさが湧かなくなれば、もう勝負師ではない。そのことを魁皇はよく自覚しています。
どこかの国の総理大臣に聴かせたい言葉です。
魁皇関、23年間の土俵生活、お疲れさまでした。
右上手を取った時の怪力魁皇の強さは、私たち相撲ファンの脳裏にしっかりと刻み込まれています。
今後は年寄「浅香山」として強い日本人力士を育ててください。
・豊ノ島を突き落としに破り、千代の富士の1045勝目に並んだ時の魁皇です。
大関魁皇が23年間の土俵で積み上げた成績は次の通りです。
・通算成績 1047勝699敗158休
・幕内成績 879勝580敗141休
・優勝 5回
・殊勲賞 10回(歴代1位タイ)
・敢闘賞 5回
・金星 6回
・角界初の内閣総理大臣顕彰受贈
・引退年齢 38歳は昭和以降2番目の年長記録(1番は大ノ里の39歳9カ月)
・通算勝ち星 1047勝(歴代1位)
・幕内勝ち星 879勝(歴代1位)
・幕内在位 107場所(歴代1位)
・幕内出場 1444回(歴代1位)
・大関在位 65場所(千代大海と並んで歴代1位タイ記録)
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きのうの魁皇引退にあわせたラジオ『時事川柳』に総理をもじって
「やめる人 辞めさせたいは 残る人」がありました。
別の川柳にも、
「なでしこに 学ぶべきは 早いパス」
揶揄される相手として人気のようです。 情けない