円山公園を後にした私達一行は知恩院三門の前を通り過ぎ、更に平安神宮の大鳥居を横に見ながら南禅寺に向かいました。
知恩院には参拝したかったのですが、メンバーの皆々にはその気はなく、止む得ず三門だけを撮影して通り過ぎました。
「知恩院三門」
国宝に指定されているこの三門は、元和7年(1621年)の建立で、五間三戸の二重門となっています。
高さ24メートルの堂々たる門で、東大寺南大門より大きく、現存する日本の寺院の三門(山門)のなかで最大の二階二重門です。
なお、「五間三戸」とは、正面柱間が5つで、うち中央3間が通路になっているもの、「二重門」は2階建てで、1階・2階の両方に軒の張りだしがあるものをいいます。
「平安神宮の大鳥居」
平安神宮は1895年(明治28年)桓武天皇の平安遷都1100年祭を記念し桓武天皇を祭神として創建された神宮で、後に平安京最後の天皇である孝明天皇も合祀されました。
社殿は平安京の政庁の中心であった朝堂院の形式を約二分の一に縮少して復元したものです。
二層の神門は応天門中央正面一層の入母屋造の拝殿は大極殿、拝殿左右の桜閣は東は蒼龍桜、西は白虎桜と呼ばれています。
平安神宮も鳥居だけを見て通り過ぎたのですが、これもメンバーの疲労度や時間の関係で止む得ないことでした。
「蹴上インクライン(傾斜鉄道)」
イン・クラインは、標高差の大きい二つの水路の間の輸送を容易にするための装置で、レールを敷いてワイヤロープで船を載せた台車を昇降させます。
琵琶湖疏水の大津から宇治川に至る20.2kmの舟運ルートの途中、水路落差の大きい2カ所に敷設されました。
敷設されたのは蹴上インクラインと伏見インクラインで、蹴上インクラインは全長581.8mで建設当時世界最長でした。
伏見インクラインは全長290.8m。いずれも1890年代(明治23年~)に完成しましたが現在は蹴上のみ形態保存されています。
・蹴上インクラインの往復2対のレールは残され、桜並木になっている
「南禅寺横の水路閣(疏水)」
説明によれば、疏水(そすい)は、琵琶湖から京都市内に向けて引かれた水路で、滋賀県大津市で取水され、南禅寺横を通り京都市東山区蹴上迄の区間に造られています。
疏水の工事は1890年に竣工しましたが、その目的は大阪湾と琵琶湖間の通船や水車動力による紡績業,潅漑用水,防火用水などでした。
ところが水力発電の有利性が注目されるようになると、1889年に蹴上に発電所が建設され、1891年には送電が開始されたそうです。
・美しい水路閣です。
「南禅寺三門」
この門は別名「天下竜門」とも呼ばれ、上層の楼を五鳳楼と呼び、日本三大門の一つに数えられています。
三門の構造は五間三戸、二階二重門、入母屋造、本瓦葺、高さは約22メートルです。
両側に山廊があり、この山廊はそれぞれ桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、本瓦葺となっており、明治32年(1899年)に国の重要文化財に指定されています。
なお、三門とは、仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門を表す、「空」、「無相」、「無作」の三解脱門を略した呼称です。
山門とも書き表され、寺院を代表する正門であり、禅宗七堂伽藍(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫裏、東司、浴室)の中の一つです。
「中門」
南禅寺を訪れるとき、まず最初にくぐる門は“中門(ちゅうもん)”です。
中門は、慶長6年(1601)松井康之より、伏見城松井邸の門を勅使門として寄進されたものですが、後に「日の御門」の拝領に伴い、現地に移建されて幕末までは脇門と呼ばれていました。
「法堂(はっとう)」
法堂は、法式行事や公式の法要が行われる場所であり、南禅寺の中心となる建物です。
創建当時のものは、応仁、文明の乱で焼失しましたが、文明11年(1479年)頃に復興されました。
その後、慶長11年(1606年)豊臣秀頼の寄進により大改築されましたが、明治26年(1893年)の火災によって焼失しており、現在の法堂は明治42年(1909年)に再建されたものです。
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その昔に、たまたま公開していた三門に上りましたが、そのとおりでした。天井図には羽衣姿の天女さまがいました。
疏水を通した水路閣も素晴らしいです。まるでローマの煉瓦造りの水道のように、水を上に流しています。
> 楽器を持った演奏者が一人ずつ集まってベートーベンの「第九」を演奏していたと思います。
次のことですね。 動画【音楽の力】のタイトルでした。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/b1bd8bf43acba32f48bb7031ea8074ac