春先に出回る濃い緑の扁平な葉をした柔らかいニラは美味しいですよね。
そのニラもこの時期には花茎を伸ばし、蕾をつけ、そして花を咲かせた「花ニラ」になっています。
今日は私の畑に咲いている「ニラの花」をご紹介します。
・ニラの花です。
ニラはユリ科ネギ属の多年草で、原産地は中国西部や東南アジアといわれ、日本には9世紀頃に薬用として渡来したそうです。
ニラの名称は、古くは「みら」と呼ばれており、古事記では加美良(かみら)、万葉集では茎韮(くくみら)、正倉院文書には彌良(みら)として登場しており、この「みら」が変化してニラ(韮)になったといわれています。
(参考)
万葉集に詠われている茎韮(くくみら)です。
「伎波都久(きはつく)の 岡の茎韮(くくみら) 我摘めど
篭(こ)にも満たなふ 夫(せ)なと摘まさね」
意味: 伎波都久(きはつく)の岡に茎韮(くくみら)を摘みにきたけれど、篭いっぱいになりませんね。それならばあの人と一緒に摘みなさい。
・「花ニラ」と呼ばれる、とう立ちした花茎です。
ニラは栽培方法によって「青ニラ」「花ニラ」「黄ニラ」に分かれます。
・春に伸長した葉は長さ20~30㎝になり、柔らかく扁平で全体に強臭気があって「青ニラ」と呼ばれます。
・韮は1年に数回収穫できますが、8月~9月頃には花茎を伸ばし、散形花序を出して小さな白い星形の花を咲かせます。
このとう立ちした花茎は「花ニラ」と呼ばれ、花茎と若い蕾が食用として利用されます。油炒めで食べるとシャキッとした歯ごたえがあって美味しいそうです。
・また、「黄ニラ」は芽が出る前の根株に覆いをかぶせて光を制限し軟白化させたもので、臭みがなく甘味があるそうです。
・ニラの蕾です。
花は半球形の散形花序で白い花を20~30個つけます。花弁は3枚ですが苞が3枚あって花弁が6枚のように見えます。
オシベは6本、子房は3室になっており、子房は熟すと割れて黒色の小さな種を散布します。
・小さな白い星形をした「ニラの花」です。
散形花序とは、総穂花序の一つで、主軸の先端から多数の花柄が散出して、傘骨状に拡がって咲く花序を言います。
・開きかけたニラの蕾です。
「ニラ(韮)の栄養と健康効果」
ニラは疲労回復の働きをするビタミンB1を多く含み、更に、ビタミンB1を体内に長くとどめて効力を持続させる硫化アリルが入っているのでスタミナがつくといわれています。
また、βカロチンやビタミンA、ビタミンC、ミネラルに富み、臭い成分の硫化アリル(アリシン)がビタミンB1と結合してその吸収を良くし、代謝機能を高めるそうです。
昔から胃腸(特に下痢)に効く野菜として親しまれ、症状が重いときにはニラの煮汁を飲んでも効果があるといわれています。
更に、種子は、韮子(きゅうし)という生薬で腰痛、遺精、頻尿に使われ、葉は、韮白(きゅうはく)という生薬で強精、強壮作用があるといわれています。
そのニラもこの時期には花茎を伸ばし、蕾をつけ、そして花を咲かせた「花ニラ」になっています。
今日は私の畑に咲いている「ニラの花」をご紹介します。
・ニラの花です。
ニラはユリ科ネギ属の多年草で、原産地は中国西部や東南アジアといわれ、日本には9世紀頃に薬用として渡来したそうです。
ニラの名称は、古くは「みら」と呼ばれており、古事記では加美良(かみら)、万葉集では茎韮(くくみら)、正倉院文書には彌良(みら)として登場しており、この「みら」が変化してニラ(韮)になったといわれています。
(参考)
万葉集に詠われている茎韮(くくみら)です。
「伎波都久(きはつく)の 岡の茎韮(くくみら) 我摘めど
篭(こ)にも満たなふ 夫(せ)なと摘まさね」
意味: 伎波都久(きはつく)の岡に茎韮(くくみら)を摘みにきたけれど、篭いっぱいになりませんね。それならばあの人と一緒に摘みなさい。
・「花ニラ」と呼ばれる、とう立ちした花茎です。
ニラは栽培方法によって「青ニラ」「花ニラ」「黄ニラ」に分かれます。
・春に伸長した葉は長さ20~30㎝になり、柔らかく扁平で全体に強臭気があって「青ニラ」と呼ばれます。
・韮は1年に数回収穫できますが、8月~9月頃には花茎を伸ばし、散形花序を出して小さな白い星形の花を咲かせます。
このとう立ちした花茎は「花ニラ」と呼ばれ、花茎と若い蕾が食用として利用されます。油炒めで食べるとシャキッとした歯ごたえがあって美味しいそうです。
・また、「黄ニラ」は芽が出る前の根株に覆いをかぶせて光を制限し軟白化させたもので、臭みがなく甘味があるそうです。
・ニラの蕾です。
花は半球形の散形花序で白い花を20~30個つけます。花弁は3枚ですが苞が3枚あって花弁が6枚のように見えます。
オシベは6本、子房は3室になっており、子房は熟すと割れて黒色の小さな種を散布します。
・小さな白い星形をした「ニラの花」です。
散形花序とは、総穂花序の一つで、主軸の先端から多数の花柄が散出して、傘骨状に拡がって咲く花序を言います。
・開きかけたニラの蕾です。
「ニラ(韮)の栄養と健康効果」
ニラは疲労回復の働きをするビタミンB1を多く含み、更に、ビタミンB1を体内に長くとどめて効力を持続させる硫化アリルが入っているのでスタミナがつくといわれています。
また、βカロチンやビタミンA、ビタミンC、ミネラルに富み、臭い成分の硫化アリル(アリシン)がビタミンB1と結合してその吸収を良くし、代謝機能を高めるそうです。
昔から胃腸(特に下痢)に効く野菜として親しまれ、症状が重いときにはニラの煮汁を飲んでも効果があるといわれています。
更に、種子は、韮子(きゅうし)という生薬で腰痛、遺精、頻尿に使われ、葉は、韮白(きゅうはく)という生薬で強精、強壮作用があるといわれています。
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