らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

南紀の旅(その7)「青岸渡寺」

2015-10-14 | 旅行

昨日ご紹介した那智大社に隣接して青岸渡寺(せいがんとじ)があります。
ここからの那智大滝の眺望は素晴らしいです。
今日は那智大滝と青岸渡寺をご紹介します。

「那智大滝」
那智大滝(なちのおおたき)は、和歌山県那智勝浦町の那智川中流にかかる滝です。
この大滝の特徴は滝口が三筋になっていることです。
水量は毎秒1トンで、石英斑岩からなる、ほとんど垂直の断崖に沿って落下し、落ち口の幅は13メートル、滝壺までの落差は133メートル、滝壺の深さ10mの落差日本一の名瀑で、昭和47年(1972年)7月11日に国の名勝に指定されており、華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられています。
なお、滝口の上には注連縄が張られていますが、この滝は滝壺の近くにある「飛滝神社」のご神体とされていることからということです。

・青岸渡寺の境内から眺める那智の滝です。


「青岸渡寺」
青岸渡寺は天台宗の寺院です。
伝承では仁徳天皇の時代(4世紀)、天竺(インド)の僧、裸形(らぎょう)上人が那智滝において修行を積み、その暁に滝壷で24cmの観音菩薩を感得し、ここに草庵を営んで安置したのが当寺の創始とされています。
その後、推古天皇の勅願寺となり、6世紀末から7世紀初め生仏聖(じょうぶつひじり)が伽藍を建立し、丈六の本尊を安置してその胎内に裸形上人感得の如意輪観音を納めたと言われています。

如意輪観世音を祀る本堂は、天正18年(1590年)に豊臣秀吉が再建したもので、桃山時代の特徴を色濃く残しており、2004年7月には、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されています。

・本堂です。


「青岸渡寺山門」
本堂のすぐ下にある山門は昭和8年(1933年)の建築で、山門の両脇に安置されている金剛力士像は湛慶の作と言われているようです。

・「青岸渡寺山門」です。


「鐘楼」
宝篋印塔近くに「鐘楼」があります。
鐘には元亨4年(1324年:鎌倉時代)の銘があることから、鋳造は鎌倉時代と言われいます。



「宝篋印塔」
青岸渡寺の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は流紋岩でできた高さ4.3mの宝篋印塔です。
この宝篋印塔も鎌倉時代以降に成立したものといわれており、元亨2年(1322年)の銘があるようです。
宝篋印塔は供養塔、墓碑塔として建てられていますが、元々は違った目的で建てられていたものらしいということです。



「タブノキ」
境内にあるタブノキ(通称犬樟(いぬくす))です。
クスノキ科タブノキ属の常緑高木で、樹齢約700年と記されていました。



7回にわたって南紀の旅シリーズを取り上げましたが、今日でこのシリーズを終了します。

コメント (5)
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