剣が峰
2013-08-02 | 雑学
富士山が世界文化遺産に登録されて富士登山ブームが起きているようですが、この富士山から生れた言葉に「剣が峰」があります。
『剣が峰』とは、富士山の最高峰であり、日本の最高標高地点3776mのことです。
・富士山剣が峰です(ウィキペディアより)
剣が峰は元々、火山の噴火口周縁のギザギザと剣が立っているように見えたことからつけられたものですが、特に富士山の険しい山頂(八神峰)について言われた言葉です。
剣が峰に立つと今にも落ちそうで、そこを踏み耐えられるか否かによって生死が決まることから、少しも余裕がなくギリギリの状態、成否の決まる瀬戸際を言うようになりました。
・剣が峰山頂より見た八神峰です(ウィキペディアより)
相撲の土俵際を「剣が峰」と呼ぶのも土俵周縁を噴火口周辺に見立てたもので、俵の最も高い部分を「剣が峰」と言うようになり、ここに足がかかるともう後には引けず、そこを境に体が残るか否かで勝敗が決まるためです。