そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

変わったのは相撲界ではなく社会

2010-06-18 23:29:37 | Society
雅山関も賭け事申告=理事長の弟子、責任論も―相撲協会(時事通信) - goo ニュース

こういうことが明るみになると急に大騒ぎになるけど、大相撲だって所詮は興行の世界であり、裏社会との繋がりなんて容易に想像できる話ではないか。
一部の力士や親方、部屋だけの問題じゃなくって構造的な話ですよ、これ。
NHKもしきりと大きく報道しているけど、だったらさっさと名古屋場所以降当面本場所中継の中止を決定したらどうか。

昔はこんなことなかった、相撲界の体質が劣化している、という論調もあるけど、変わったのは相撲界ではなくって社会の方ではないですかね。
もともとタニマチとか不透明な経済構造があったけど、社会全体にそういう前近代性を許容するというか黙認する文化があったうちは問題にされなかったものが、社会が変わる中で顕在化してきた、というだけのことではないでしょうか。

結局、国技だ伝統文化だという建て前と、スポーツであり興行であるという実態の間の乖離が埋められず、どうにもならなくなっている、というのが事の本質。
国技・伝統文化に特化して文化庁保護のもと細々と存続する(もちろん、NHKの完全中継は廃止)のか、娯楽スポーツだと割り切って完全営利化・エンターテイメント化に舵を切るのか。
どちらかに進むしか生きる道はないのではないか。
いずれにしても、理事長以下運営者が全員元”お相撲さん”というのはどう考えても無理があるので、そこを改めない限りどうにもならんでしょうな。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「悪質」か? | トップ | 消費税議論切り離しによる目... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Society」カテゴリの最新記事