そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

「昭和」の日

2007-04-29 22:32:15 | Diary
今日は史上初めての「昭和の日」だった。
平成生まれが高校を卒業する年齢に達している今、「昭和」はどんどん「歴史」と化していっている。
自分は昭和47年の生まれで、平成改元は16歳のときだった。
物心ついた以降に限ればほんの10年くらいしか「昭和」を肌で知らないわけだが、それでも人生に占める「昭和」だった期間の割合がまだそれなりに高い(今では5割を切ってしまったが)こともあり、「自分は昭和の人間だ」という意識はけっこう強く持っている。
「天皇陛下」といってまず頭に浮かぶのは昭和天皇の顔だ。
それでも、自分が経験した「昭和」は、石油ショックで高度成長が止まり、バブルに突入するまでの間だけであり、それ以前の激動の時代については話に聞いたり、本で読んだり、映画で観たりして想像をするしかない。
今、35歳だが、自分が生まれる35年前といえば昭和12年、盧溝橋事件が起こった年だ。
同じ35年間といっても、自分が生まれる前のそれと、生まれて以降のそれを比べると、濃度の違いを感じざるを得ない。
こういった時間感覚(歴史感覚)というものは、年齢を重ねるに連れて深まり養われていくので、なかなかおもしろい。
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ヤンキースタジアム堪能

2007-04-28 20:28:03 | Sports
松坂、松井秀をノーヒットに メジャーを舞台に初の対決 (共同通信) - goo ニュース

松坂が先発したヤンキースvsレッドソックス。
NHKの総合で中継があったのでじっくり見ることができた。

松坂にはよくあることのように思うけど、四回に集中的に大量失点した。
けど、見ててそんなに”崩れた”という感じはしなかった。
先頭のA・ロッドの打席で、きわどい球をストライクにとってもらえず、四球で出してリズムを失った。
セットポジションになると投球が乱れることはこれまでにも指摘されていたみたいだけど、それをきっかけに連続四球。
ポサダ、デーモン、ジーターにヒットを打たれたけど、どれも打ち取った当たりが野手の前に落ちたり、間を抜けたりで、打ち込まれた印象もない。
レッドソックスがすぐ逆転して次の五回も先頭がA・ロッドだったけど、ここはフルカウントからハーフスイングを取ってもらっての三振で、すると三者凡退。
明らかに、セットポジションになると抜け球が多くなるだけに、先頭打者を抑えられるかどうかが大きなポイントになる。
対戦相手も当然そのことは分かってるだろうから、先頭打者にじっくり選球されたりすると、今後も苦労するかもしれない。

それにしても、ヤンキースタジアムのあの雰囲気はたまらないね~
堪能した。
松坂が無死満塁のピンチを招いた場面では、観衆が全員立ち上がって、歓声だけでものすごいヒートアップ。
あんな中でプレーしてたら鳥肌立つだろうなぁ。

ところで、岡島ってあんなにいいピッチャーだったっけ?
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「特」別「待」遇「生」

2007-04-25 20:56:20 | Society
PL・済美も特待制度 日本学生野球協会、即時廃止方針を承認(産経新聞) - goo ニュース

「特待生」制度がある学校に通ったことがなかったので、あんまりよく考えたことなかったんだけど、「特待生」ってそういうものだったのか。

世論は「野球だけ特待生を認めないのはおかしい」って方向だけど、そもそも「スポーツや勉強ができるから学費をオマケしてやる」なんて、そっちの方がヘンじゃない?

入り口の入試のところで「学業は劣ってもスポーツの能力が優れているから入学を認める」っていうのは、入学資格に対する考え方の問題だからワカル。
スポーツや勉強ができるんだけど、経済的理由で入学できない生徒に対して、学費を減免するというのは奨学金的な制度なので、これもワカル。
けど、単に野球が上手いから、サッカーが上手いから、勉強ができるから、という理由で学費をオマケするというのは、生徒自身の才能によって経済的対価を受け取ってるのに他ならないわけで、要は「プロ」ってことになるんじゃないの?
学費減免分は課税対象にならんのかね。

一般の生徒は普通に学費を納めているわけで、その保護者たちはそういうの不公平だと思わないのだろうか。
自分だったら文句言いたくなるけどな~
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「長崎」が示した論点

2007-04-23 23:12:51 | Politcs
万歳なし 喜びかみしめ 統一地方選後半戦 長崎市長選 田上氏「市民の力」(西日本新聞) - goo ニュース

伊藤一長・前長崎市長銃撃事件については、卑劣で残酷な犯人の所業に対する怒りと、突如として凶弾に生命を奪われた伊藤氏本人と遺族に対する同情の念を禁じえないのだけれど、一方で、この事件から補充立候補、元統計課長の当選に至る一連の出来事は、様々な側面から非常に多くの論点を提示してくれたとようにも思うので、いくつか書き留めておきたい。

(1)言論に対するテロリズム
最初に事件の報に接したとき、本島・元長崎市長に対する銃撃の記憶もあり、「長崎」「拳銃」「暴力団」といったキーワードから「右翼」の言葉を自分も連想したけど、報道をみるかぎり今回の事件についてはそういった政治的背景は無く、私怨による犯行のようだ。
が、容疑者は「当選させてはならないと思った」といった趣旨の供述をしてるとの報道もあり、選挙戦真っ最中の犯行は、まさに言論を暴力によって抑え込もうとするテロであることは間違いない。
一方で、朝日新聞の社説で、前市長が「反核」の立場で活動していたことをわざわざ採り上げて、あたかもそれゆえにテロの犠牲になったかと言わんばかりの書きぶりをしていたのは明らかにやり過ぎ。

(2)ヤクザにも地域格差
犯行の動機はいまだに完全に明らかにはなっていないようだが、行政に介入して甘い汁を啜っていた地方の暴力団組織が昨今の社会状況の変化によって苦境に陥っているのは確かなようで。
地方経済の低迷が裏社会にも影響を及ぼしているというのは構造改革路線の負の側面の一端と言えるのだろうし、他方、公共工事の削減と行政の透明化によりヤクザの付け入る余地が狭まっているというのは同じく構造改革の正の側面と言えるのかもしれない。

(3)選挙制度の陥穽
補充立候補から投票日まで僅か3日しかなく、また、結果的に当選者と次点の票差をはるかに上回る期日前投票の無効票(ほとんどが故伊藤候補に対するものと思われる)が出てしまったというのは制度の明らかな欠陥。
どういうケースに適用するのかを整理するのは難題だが、投票日の延期・仕切り直しも視野に制度の改良が必要だろう。

(4)驚きの開票結果
何より一番驚いたのは、弔い合戦に打って出た故人の娘婿を僅差で破り、田上前統計課長が当選したこと。
どうしてこういう結果になったのか、長崎の状況を肌で知らないのでなんとも言えないが、「情」に流されやすい日本人の気質も変化しつつあるのだろうか。
それよりも、僅か三日間というスピード決戦で、世論調査などによる事前の情勢アナウンス効果がない中で投票が行なわれた結果、当選した田上氏も、負けた伊藤氏の遺族も、長崎の有権者自身も予想だにしなかった結果がハプニング的に出てしまったということか。
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「ウェルカム・ホーム!」 鷺沢 萠

2007-04-22 22:41:58 | Books
ウェルカム・ホーム!

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学生時代の親友とその小学生の子供から成る父子家庭に同居し、主夫として暮らす男性を主人公にした「渡辺毅のウェルカム・ホーム」。
二度の結婚に失敗し、二度目の結婚生活で一生懸命に育てた夫の連れ子である愛娘とも不幸な別れ方をしたキャリアウーマンを主人公にした「児島律子のウェルカム・ホーム」。
典型的・一般的なかたちの「家庭」を築くことに失敗したことを気に病みながら生きている二人に訪れるエピソードを通じ、「家庭」とは何であるか、そのあり方を問う。

2作を比べると、「児島律子の・・・」の方が圧倒的に良い。
回想形式で語られる主人公の過去の人生が、世代や時代を反映していてリアリティがある。
そこに突如訪れる「赦し」はセンセーショナルに、そしてきわめて優しく小説全体を包み込む。

「渡辺毅の・・・」の方については、物語そのものはともかく、いい年した男同士がこんな会話しないだろう、みたいな個々のダイアログにリアリティが薄い。
このあたりは、作者が女性であることから来る限界だろうか。
さらに、ちょっと書きすぎというか、登場人物の心情から何からすべて文章にされていて、行間を読ませるところが無いのが気になった(これに限らず最近の小説はこの傾向が強いけど)。

作者の鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)は、2004年に35歳の若さで自ら生命を絶ったことがニュースになった。
このような読後感の暖かい、人と人のつながりを描いた作家が、そのような寂しい最期を選んだことを考えると、ちょっと痛々しい感じがする。
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体調わりー

2007-04-22 21:08:02 | Diary
先々週くらいから鼻風邪をひいていて、一旦治ったかなと思ったらまた悪くなったりで、なかなか治らないので昨日の午前中に耳鼻科に行った。
薬を処方してもらい毎食後に飲んでいるが、そのせいか眠くて仕方がない。
昨日も今日も2~3時間午睡してしまった。
おまけに今朝は起きたときから腰がちょっと痛く、近所のマッサージに行ってみたが、あんまり上手じゃなくてほとんど効かなかった。
今週末は寝てばっかりで過ごしてしまった(選挙もサボり)。
疲れが溜まっているのか、風邪のせいなのか、薬のせいなのか・・・なんだかダラダラと調子が出なくて鬱陶しい。

ヨメさんも同じく風邪気味だけど、例によってコドモだけは元気いっぱいで暴れまわっている
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なんとなく心苦しい

2007-04-17 23:38:13 | Diary
自分は今、とある外部団体に出向して(正確に言うと出向ではなく「手弁当」なんだけど)働いている。
そこの団体は規模が小さく、事務所に常駐して働いているのは僅か5名。
所長のほか、自分ともう一名を除いた二名は派遣社員。
派遣のうち、一人はベテラン(と言っても30歳くらい)の女性で、ここに来てかなり長い。
もう一人は20代後半の男性で、彼は昨年の秋からここで働いている。

この彼、ちょっと珍しい経歴の持ち主で、高校を出てからずっと板前業をしていたのだが、とある経緯から路線変更してここで働くようになった。
まったくビジネス経験が無いということで、当初から心配はしていたのだけど、実際仕事をやらせてみるとなかなかキビシイ。
まず基本的なビジネスマナーが身についていないので、電話の応対も覚束なく、ビジネスメールもまともに書くことができない。
しかも生来のおっちょこちょいでミスも多く、安心して仕事を任せることができず、いちいちチェックしなきゃならないのでこちらの稼働も減らない。

自分は、いちばん年齢が近いこともあり、直接指導をすることも多かった。
けっこう打たれ強いタイプにも思えたので、あえて成長を促すために結構厳しいことも言った。
ちょっと怖がらせちゃってるかな、と心配しつつも、少しくらい憎まれてもいいや、と割り切って接してきた。
彼はいたって真面目で頑張り屋なので、月日が経つにつれて多少は改善したのだが、それでも進歩と言えるほどではない。
もともと少人数でやってるだけにそのパフォーマンスの悪さは明らかに問題になっていた。

そんな折、最近になって別の派遣会社から人材の紹介があり、けっこう良さそうな人なので、所長の意向もありついに要員交替の決定がされた。
自分も意見を求められ、彼の行く末が若干気になったものの、結論的には賛成した。
先週末に、派遣元の会社から彼にその旨通達があったらしい。
いちばんつらく当たってきたのは自分なので、もしかしたらちょっと恨まれてるかな、なんて、なんとなく気まずい感じもあり、今週に入っても彼と仕事上のやり取り以外話をしていなかった。

今日、たまたま彼と自分が最後まで職場に残っていたのだが、先に退社しようとしていた彼が、帰り際に自分の机に寄ってきて切り出した。
「もうお聞きになっているかと思いますが、今月一杯で交替することになりました。短い間でしたがお世話になりました。ご迷惑ばかりおかけして申し訳ありませんでした。引継ぎはしっかりやります。」
突然そんな殊勝なことを言われてしまったので、どう反応してよいのやら、「こちらこそ・・・」と言葉を濁してしまった。
ホント、性格は真面目でいいヤツなんだよなぁ。
なんだか、いろいろと厳しいことを言ってきたことが心苦しくて。
もちろん彼のため、職場の能率向上のためになると思って言ってきたことだけど、改めて振り返ってみると自分自身の憂さ晴らし的なところが全く無かったかと言われると、ちょっと自信がなくなってしまったり。
ここでの経験が多少なりとも彼の糧となり、次はもっと彼に合った職場で力を発揮してくれるといいんだけど・・・
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「プールサイド小景・静物」 庄野潤三

2007-04-15 23:03:55 | Books
プールサイド小景・静物

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芥川賞を受賞した「プールサイド小景」を含む、7編の短編集。
7編はいずれも昭和25年~35年の間に書かれたものだが、その作風のモダンさには驚かされる。
特に、家族・夫婦関係の崩壊する様を淡々と描いた「舞踏」「プールサイド小景」あたりは、現代の小説だと言われても完全に信じてしまいそうなほど。
いずれの作品も、起伏のある物語が展開されるわけではなく、ちょっと風変わりな日常の断片を切り取ったような感じだが、家族の暖かみの中に潜む個人の孤独感みたいなものがどことなく漂っているようで、味がある。
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15年ぶり

2007-04-15 20:08:04 | Sports
皐月賞はヴィクトリー、馬単・3連単で皐月賞史上最高配当(読売新聞) - goo ニュース

139連敗でストップ・・・いやー田中勝がG1勝つ姿を生きて再び目にすることができるとは。
ヤマニンゼファーからもう15年も経ったんだね。。

フサイチホウオーは、どう考えてもここは本気で取りに来てないっぽいから3着かなぁと何となく思ってたら、そこだけは的中。
でも、最後のあの脚は恐ろしい。
ダービーは間違いないだろう。
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桜の下でチータ熱唱

2007-04-15 19:55:25 | Diary
今日はわが街の桜祭り。
今頃、桜?と思われるかもしれないが、駅前通りの桜並木は八重桜中心なので、濃いピンク、白、若葉の緑のグラデーションが美しい。
で、祭りの目玉は、わが街の住民である水前寺清子オンステージ。

「チータ!」の黄色い?声援が巻き起こる中での熱唱だった。
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