そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

長寿化は止まるのではないだろうか

2012-05-28 23:08:04 | Society
かの武田邦彦センセーがこんなことを書いています。

日本の女性の寿命はすぐ100才を超えそう!

この説に限らず、将来の人口予測・年齢構成予測というのは、現在の長寿化の趨勢が続くことを前提に立てられてるんじゃないかと思います。
が、自分には長寿化の趨勢が続くとは思えません。
少子化で生産年齢人口が減ることで、どこかの時点で社会が高齢者を支えきれなくなるポイントが到来するんじゃないかと思います。
で、その時点で高齢化はストップする。
もしかしたら平均寿命は短くなるかもしれない、とすら思います。

そこに至るプロセス要因はいくつか考えられます。

まず、増大する医療福祉費を社会が賄い切れなくなることで、高齢者全体に高度な医療が行き渡らなくなる可能性。
経済的な理由から、延命的な医療技術を受けたくても受けられない人、或いは、自ら受けない選択をする人が増えるかもしれない。
現時点で60歳以上の「逃げ切り世代」の人たちはまだいいですけど、これからの世代は十分な資産・所得を持たないまま高齢者になるケースも増えそうです。

あと、これはあんまり穏やかでない想像だけど、生産年齢人口が減って、日本社会全体が貧しくなることで、治安悪化など社会不安が増大する恐れがある。
そうなった場合に、いろいろな意味で高齢者が社会不安の犠牲者になる可能性があるのではないかとも思います。

まあ、上述のあまり嬉しくない予測が当たるかどうかはわかりませんが、少なくとも人口構成ってのは動態的に変わっていくものなので、現在からの成り行きでものを語っても当たらない気がする。
だって、今の少子高齢化社会を30年前に言い当てた人なんて殆どいないんじゃないの?
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醜悪な世の中

2012-05-26 00:22:13 | Society
「生活保護費きちんと返したい」河本準一さん(読売新聞) - goo ニュース

河本準一という芸人は好きではない。
あんまり面白いと思ったことがなく、『すべらない話』でのおかんネタも内輪話にしか聞こえず笑えない。
伝えられている話では、育った家庭環境は恵まれたものではなく、貧しい子供時代を過ごしたようではある。

で、今回の騒動。

週刊新潮の記事は読んでないし、事実関係は全く知らない。
が、「貰えるものなら貰い続けてしまえ」という卑しい貧乏根性が働いたのかなという印象は受ける。
あくまで印象であり、事実は違うのかもしれないけど。

仮に本当にこれが「不正受給」に当たるとして、そんなことが出来てしまう制度がポンコツなんじゃないのとも思う。
或いは、裁量的な制度の運用に問題はないのだろうか。

一方で、そんな河本を寄ってたかって吊るし上げて、見せしめにする、メディアのいつものやり口にも辟易する。
そして吊るし上げショー化に一役買った、世耕、片山あたりの自民党議員たち。
芸能人という「成金」に対する世間の妬み、ルサンチマンを煽って、正義の鉄槌を振りかざす。
確かに彼らのやっていることは「正しい」ように思える。
しかし「正しい」からこそ、安全な場所から無抵抗な人間を攻撃している点で、醜いのである。

で、ここにきて民主党政権の厚生労働大臣は生活保護の引き下げを検討するんだそうだ(記事)。
呆れるほどの大衆迎合ぶり。



貧乏根性、ポンコツな制度、吊るし上げショー、ルサンチマン、大衆迎合…
ああ、醜悪。
反吐が出そう。
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金環

2012-05-21 22:48:31 | Diary
普段は7時過ぎには出勤するんですが、今朝は少し遅らせて日蝕観察。
起きた時から空は曇ってて、ニュースでは先に日蝕ピークを迎える台湾や奄美も曇りや雨で観察ができない様子を中継しており、半分あきらめかけてたんですが。

7時半間際にヨメさんとコドモ二人といっしょに外に出ようとしたら薄暗い。
こりゃやっぱり曇ってんだな、と思ったら…

日蝕のせいで薄暗くなってたんですね。

外に出てみると同じマンションのご近所さんも既に観察モード。
近くの会社に出勤途中の見知らぬおじさんも立ち止まっている。

雲の合間から、日蝕グラスを通じて、ばっちりと観察できました。

それよりも、印象深いのはあの異様な薄暗さ。
ちょっと普通じゃ体験できない神秘性を感じました。
明らかに、地表に到達する太陽エネルギーが減じられているのが判る。

昔の人が、神の怒りと畏れたのもさもあらん。
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ドログバ

2012-05-20 22:29:07 | Sports
今日は、深夜に録画しておいた欧州CL決勝戦を観たのだが、何より感服したのがドログバの同点ゴール。

CKの軌道に合わせてニアサイドに前進しながらジャンプして、しかも空中で強烈に身体全体を捻ってボールをゴールマウスへと角度をつけて叩き込む。
コースといい、高さといい完璧で、しかも単に流し込むだけじゃなくって、強さもある。
あんなに背筋が痺れるようなヘディングはなかなか見られない。

前半から守勢に回ったチェルシーだったけど、時折見せるカウンターでは、必ずドログバにボールが収まって、囲まれてもなかなか失わず、起点になる。
それでいてPA付近まで戻って守備もする。
延長前半のPK与えた反則だって、トップの選手があの場所で守備をしていることにこそ注目すべき。

PK戦決着なんて時の運というのは全くその通りだが、ドログバがいたチームといないチーム、その紙一重の差が結果に結びついたと言えるのではないか。
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8年目の危機?

2012-05-16 23:35:25 | Weblog
今日で本ブログは開設から丸7年を迎えました。

が、危機的状況ですね…
先月(4月)は1エントリしか書いておらず、今月もこれが初エントリ。

忙しくて時間が無い、というのもありますが、SNSやらRSSリーダーやらで情報収集が飛躍的にしやすくなったことで、情報のinputばかりにリソースを割くようになってしまっている。
加えて、大量の情報に触れることで、自分の思っていること感じていることを自分なんかより余程適切に上手な文章で表現しているのを読むと、さらにそれに付け加えて何かをoutputする気にならなくなってくる。

ブログというメディアとどう付き合っていけばよいのか、ちょい迷い中です。
書評だけは続けていけそうだけど。

そんな8年目の幕開けです。
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