そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

魅惑のラテンサッカー

2006-06-26 18:23:01 | Sports
日本代表が敗退して以来、国内メディアでのワールドカップの扱いはすっかり小さくなってしまった。
これからが本当におもしろいところだというのに。
前回大会と違って強豪国がほとんど勝ち残っている今大会は特に。

それにしても川淵会長の「史上最大の失言」は全くもってお粗末。
記者会見でのあの狼狽振りを見る限り、意図的なリークではなく、本当に「言っちゃった」ように見えたが。
おそらく十中八九オシムが受けてくれそうな状況だからこそポロっと喋っちゃったんだろうけど、トップ自らあの気の緩みじゃ・・・

今朝は早起きしてポルトガルvsオランダを観戦。
イエロー16枚、退場者4人が出る乱戦で、お世辞にもレベルの高い試合とは言えなかったが、それはそれでおもしろかった。
結果も含めてポルトガルの方がしたたかさの面で一枚上手というか、粘っこかった。
この期に及んでの遅延行為の連発は、相当図太い。
昨日のアルゼンチンvsメキシコもなかなか面白かったが、今大会はラテン系サッカーの魅力に取りつかれつつある。
ブラジルは言わずもがな、アルゼンチン、スペイン、ポルトガル、メキシコ。
ドイツやオランダ、イングランドのパワーサッカーとはまた違った、目くるめくパスワークとインサイドワークのサッカー。
準決勝のドイツvsアルゼンチン、イングランドvsポルトガルは必見。
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日本代表の限界、中田の限界

2006-06-23 22:06:30 | Sports
日本、決勝Tならず…ブラジルに完敗 (読売新聞) - goo ニュース

何度同じような光景を見たことか。

あと20秒、20秒凌げばリードしたままハーフタイムに入ることができたのに・・・
「また、このパターンか」と言わんばかりに下を向く選手たち。
後半に入ると、守ってはブラジルの怒涛の攻撃にずるずると失点を重ね、攻めては相手のディフェンスラインの前まではボールを運べても、そこで手詰まり、苦し紛れのパスやドリブルをかっさらわれて、一気の反撃を受けスタミナを消失していく。

ブラジルは強かった。
だから、オーストラリア戦で感じた屈辱感、クロアチア戦で感じた虚脱感のようなものはなく、どこかサバサバとした後味。
もちろん、それはこのワールドカップで日本代表が唯一輝いた瞬間ともいえる、玉田の先制点があったことによる。

先制点の基点となった稲本のサイドチェンジ。
ブラジルの選手二人の間すれすれを縫っていくような、チャレンジングなロングパスだった。
やはりああいうダイナミックな展開がないと、得点は生まれない。
例えばブラジルのダメ押し4点目。
センターバックのジュアンがピッチの中央をドリブルで駆け上がる。
日本の選手が同じことをした場合、ペナルティエリアの手前でスピードを緩め、パスを出す相手を探してしまうのが常。
ところがジュアンはそのままスピードを緩めず、一気にフォワードのロナウドとパス交換してゴール前まで進出。
日本のディフェンスは混乱し、ロナウドにシュートコースを与えてしまった。
よく言われる、後の選手が前を追い越す動き。
ブラジルの攻撃にはそういった質の高い動きがふんだんに盛り込まれていた。
日本の攻撃が手詰まりになってしまうのは、パスの出し手よりも受け手の動きに問題があるのだろう。

試合終了後10分過ぎても、ひとりピッチの中央に倒れ、赤くなった目を隠していた中田英寿。
悔しかったのだと思う。
でも、いったい何が悔しかったのか。
1次リーグを突破できなかったという「結果」が悔しかったわけではないだろう。
自身に宿るエネルギーを最後の一滴まで注いだというのに、それが周囲に伝播しなかったこと、自分なりのやり方でチームを戦う集団に変えようとした努力が結実しなかったこと、その限界にぶつかってしまったことが悔しくてたまらなかったのだろう。
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謎のテポドン2

2006-06-21 18:25:32 | Politcs
テポドン2 「選択肢は多くある」 米大統領報道官、北を牽制 (産経新聞) - goo ニュース

日本中が(自分も含めて)W杯狂想曲に踊っている中、恐ろしげな話が着々と進んでいる。

北朝鮮が何故こんなことをしようとしているのか、さっぱり理解できない。
危機を演出してアメリカを金融制裁解除の交渉テーブルに付かせる目的、などと言われているが、アメリカがそんな行動に出るとも思えないことは素人にもわかりきった話で、さらに制裁を強められて自分の首を絞めるだけなのに。
いくら何を考えているのかわからない首領様といってもそこまでアホではないと思われ。
時期についても世界が蹴球に浮かれている今をあえて選んでドサクサに紛れて・・・ということなんだろうが、一般大衆はともかく軍事諜報筋が見逃すはずもなく。

ここまで訳がわからないとなると、アメリカの軍需利権が裏で北朝鮮と通じていて戦争を起こしたがっている、とかいう大陰謀説まで頭に浮かんできたり。
まさか、ね。

さっぱり訳がわからない。
訳がわからないだけに、気持ち悪い。
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父の日

2006-06-20 19:18:17 | Diary
ワールドカップネタが続いたので、ちょっと他の話を。

先週の日曜は「父の日」だった。
我が家でも、うちの父親とヨメのお父さんにささやかな贈り物をした。
先月の「母の日」も同様。

が、ふと気づいた。

これまで、「母の日」「父の日」といえば、自分の両親のことばかり頭に浮かんでいたが、よく考えると今年からは我ら夫婦自身が「母」であり「父」であるのだ。
もちろんようやく寝返りが打てるようになったばかりの我が子に何を期待するわけでもなく、元気な笑顔を振りまいてくれることが何よりの「贈り物」なのだが、あと何年かすれば自分たちが感謝される対象として自然に意識するようになるのかと思うと、ちょっと不思議な気がした。

こんなことを「父の日」から2日も過ぎて初めて気づくほど、まだ自覚が無いのである・・・
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柳沢、宮本

2006-06-20 19:08:30 | Sports
クロアチア戦から二日が経過した。
ブラジル戦の視聴率を上げ、新聞を売り上げることしか頭に無いマスコミは、「まだあきらめるのは早い!」と脳天気な盛り上げキャンペーンを続けている一方、賢明なる日本国民は冷静になるにつれ、「なぜダメなのか」「どうしたらよくなるのか」を考えることに注力をし始めているように思える。
かく言う自分もそのうちの一人である。
もちろんあきらめたわけではないのだが。

リトバルスキーに「フェラーならギプスをつけてても入れる」と評された屈辱的なシュートミスを犯した柳沢。
ディフェンスとしては致命的なフィジカルの弱さを露呈し(幸い失点にはならなかったものの)PKを献上した宮本。
ネット上を眺めていても、この2人に対する風当たりは相当強い。
彼らに対する批判は今に始まったことではなく、過去においても同様の弱点を露見させていた上に、大切な本番の勝負どころであのような失態を見せたことによりバッシングが爆発している。
宮本については、そのビジュアルから各種メディアに英雄的に持ち上げられていることの反動、やっかみ半分という背景もあるだろう。
そして、そんな彼らを重用し続けた監督・ジーコの選手起用に対する憤りもここにきて再燃している感がある。

個人的に、団体スポーツにおける結果責任を特定の個人に負わせること、即ち「戦犯探し」はあまり好きじゃない。
第一に、安易に個人の責めに帰することで、解決すべき真の原因が隠されてしまうことがままあると考えるからである。
第二に、幾度かの失敗のみを取り上げることで当人のチームに対する貢献度(この言葉も好きじゃないが)を無に帰してしまうのはフェアでないと思うからである。

宮本は、確かにフィジカル面のみを考えると、いかにもひ弱だ。
Jリーグにおいても決して傑出した運動能力をもったディフェンダーではなく、ましてや世界の舞台においてはそのひ弱さは目立って見劣る。
それにもかかわらず、トルシエ、ジーコという全く哲学の異なる2人の指導者が、日本のディフェンスラインの中央に彼を起用したのは何故か?(注:トルシエのファーストチョイスは森岡だったが)
そこには選ばれるだけの理由があるはずである。
以前このブログでアントラーズの本田泰人によるコラムを紹介したことがある。
本田は、ジーコが宮本を起用する理由として、「ポジショニングやカバーリング能力、気が利く点」、そして「チームとして動ける選手であることが大きい」ことを指摘している。
素人目にはなかなかわかりにくいポイントであるが、当然そうした優れた能力が無ければ起用されるわけがないと思うのである。
柳沢についても、攻撃のスペースを作り出す動き出しの質の高さには定評があり、この点についてはインタビューにおいて中田英寿も非常に高く評価していた。

しかし、である。
そういった彼らの持っている高い能力を忘れてはならないと考える一方で、やはり今回彼らが犯してしまったミスは強烈な批判を逃れられないものだとも思う。
サッカーは得点を取り合う競技である。
フォワードの最大の仕事は点を取ることであり、ディフェンダーのそれは点を与えないこと。
ミスを全くしない選手は存在しないが、檜舞台で、その最大の「仕事場」で、致命的なミスを犯してしまった事実は重い。
その事実は彼らのキャリアにも大きな汚点となることも致しかたがないと思う。
図らずも彼らの個人としての限界、そして現時点での日本サッカー界の限界を示してしまったと言わざるを得ない。

もう一点。
上述のように、今回柳沢や宮本が批判を受けることについては、仕方のないことだと思う。
が、だからといって「巻を使ってたら・・・」とか「やっぱり久保を選んでいれば・・・」といった「たら・れば」議論を展開するのは建設的でない。
第一に、それが「無いものねだり」であるからである。
巻は使おうと思えば使えるが、今回のメンバーには久保も松井も田中達も平山も、闘莉王も松田も入っていないのは動かしようの無い事実である。
そんなことに空想を巡らせてもマスターベーションにしかならない。気持ちはわかるが。
第二に、所詮は仮定の話に過ぎないからである。
他の選手を使っていればうまくいっていた可能性はある。が、もっと酷い結果を招き「やっぱり柳沢だね」という結果になっていたかもしれない。
どこまでいっても仮定の域を超えられないのである。

こういった空想論が盛んに語られる背景として、ジーコが、あまりに実績主義・序列主義に傾倒し、新しい選手を試すことに慎重すぎたことにサポーター諸氏がストレスを感じ続けてきたという点はあるだろう。
その点について、ジーコはあまりに頑なであった、と自分も思う。
が、そこには世界的な現象として、ナショナルチームのチーム作りが著しく困難な環境になっている現状を考慮に入れる必要がある。
各国のリーグ戦、カップ戦、さらに大陸別のクラブ選手権も加わり、代表選手のスケジュールは過密を極めている。
代表選手が集まって練習・試合を行ないチームプレーを深める時間は限られる。
主力選手がヨーロッパのクラブに所属する日本の場合、さらに時差と移動時間の問題も抱える。
なるべく選手を固定して連携を高めようと志向するのも理解できる。
ジーコはいささか柔軟性を欠き過ぎだったとは思うが、この点については誰が次の代表監督になったとしても多かれ少なかれ状況は変わらないのではないかと思う。
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クロアチア戦雑感

2006-06-19 00:19:20 | Sports
日本ゴール割れず、クロアチア戦0―0で分ける (読売新聞) - goo ニュース

また後日冷静に振り返るかもしれないけど、試合直後の雑感を。

結果はともかく、オーストラリア戦に比べればよっぽど良い試合をしてたと思う。

PKを取られたプレーはアンチ宮本をまさに喜ばせそうな、1対1での弱さが出た。川口様々。

その宮本は警告累積でブラジル戦出場停止。これまたアンチ宮本を喜ばせそうだが、今のメンバーで誰に宮本の代わりができるのか?

後半最初から稲本投入はジーコの用兵としては異例。福西にケガでもあった?

柳沢はシュート下手。高原はポストプレーができない。ま、クロアチアのFWは日本以上にミス連発だったが。

終了直前、レフェリーに突撃していった玉田のドリブルは物議を醸しそうだ。

三都主は相変わらず軽いプレーもあるが、終了間際の突破は気持ちがこもっていてなかなかアツかった。

みんな疲れてまともなパスが出せなくなってから大黒を投入してもあんまり意味ない。

もはやシコシコ勝ち点計算してもしゃあないので、ブラジル戦では世界を驚かすようなサッカーをしてほしい。それだけ。
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運がついた?

2006-06-18 21:17:25 | Diary
さっき子供をお風呂に入れてたら、自分の太ももの辺りで異様な水圧を感じた。
気がついたら黄色い異物がプカプカと湯船に浮かんでいる。
やられちまったよウ●コ・・・orz
ヨメさんは何度かやられるが、自分は初めて。

もしや、クロアチア戦を前にした吉兆?
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眠・・・

2006-06-17 00:36:13 | Diary
疲れ気味である。

ずっと仕事が忙しかったし(今週で山場を越えた)、家に帰れば育児(育児についてはヨメはもっと大変だが)、おまけにワールドカップも観なきゃならない(と言っても夜中の試合は観ておらず日本時間の10時からの試合のみ)。
おかげでこのブログもろくに更新できない。
書こうと思っているブックレビューが数冊溜まっているんだが。

さっきまでアルゼンチンvsセルビア・モンテネグロを観てた。
アルゼンチン6-0の大勝利。
美しかった。
ブラジルのような派手さはないが、攻撃も守備もシンプルに、やるべきことをしっかりやっている。
日本代表もああいうサッカーやってくれると嬉しいんだけどなぁ。

この後はオランダvsコートジボアールを観ようかと思っている。
たぶん途中で寝ちゃうと思うけど・・・
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一晩明けて

2006-06-13 09:09:30 | Sports
日本3発逆転負け もう勝つしかない (スポーツニッポン) - goo ニュース

一晩明けて冷静に考えてみる。

やっぱりあんなラッキーゴール一発で勝てるほど甘くないということか。
後半はカウンターからいいチャンスをいくつも作ってたのに、シュートが入らないならまだしもパスの精度が低くフィニッシュにもっていくことすらできない。
悪い形でボールを奪われて逆襲を受け、次第に流れが相手に傾いていくとともに、守備のスタミナを消耗していく。
それが終盤の3失点につながった。

個々の采配を批判するのは好きじゃないが、用兵の面で、彼我の監督に差があったことは認めざるを得ない。
あそこは小野ではなく、前線から守備のできるフレッシュな選手を入れるべきだった(しかももっと早い時間に)。

このままではジーコの4年間が「失敗」の烙印を押されてしまうことになる。
そんなことは、誰よりも選手たち自身が許すことができないはず、と信じたい。
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いよいよ!

2006-06-12 21:36:50 | Sports
日本-オーストラリアのキックオフまで30分を切った。

もちろん気分は高揚してきたけど、初舞台だった98年、自国開催の興奮があった02年とはまた違った感覚のような気がする。

世界と互角に戦えるようになった(と自分は思っている)我が代表が、檜舞台でピッチにどんな作品を描いてくれるのか、
楽しみなようで、何だか結果が出てしまうのが怖いような、そんな不思議な感覚。

とにかく、
いい試合を見せてくれ!
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