そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

テンプスタッフ篠原社長の『私の履歴書』が面白い件

2013-06-25 23:01:44 | Society
今月の日経朝刊『私の履歴書』は、テンプスタッフ創業者にして社長の篠原欣子氏が書いているが、これがとても面白い。
普通の家庭のお嬢さんが高度成長期にごく普通のOL生活を送り、いざ寿退社と思ったら、悪意のある噂を流されたり相手に騙されたりで二度結婚に失敗。
まだ海外旅行も珍しかった時代に、傷心のまま単身ヨーロッパやオーストラリアに語学留学し、留学先で目にしたテンプスタッフ(派遣業)にヒントを得て帰国後、38歳にしてたった一人で起業。
時代の流れに乗って、あれよあれよという間に会社は大きくなり…
という感じ。

まさに波乱万丈というか、辛く苦しいことがあっても前向きさを失わなければ生きていける、そんな強さを感じさせてくれて、毎日楽しく読ませてもらっています。

先月の岡本綾子氏もぶっちゃけ話が満載で面白かった。
1月は渡辺淳一センセーがやりたい放題書きたい放題だったし、2月のオンワード馬場氏と4月のJX渡氏もサラリーマン経営者のわりには泥臭い話も多くて読み応えあったし、なかなかの当たり年ですな。
こういう人たちの回顧録読んでると、昭和って案外自由な時代だったんだな、と実感します。

唯一つまらなかったのが3月にTPP枠で登場したカーラ・ヒルズ。
だいたい外交官とか学者のはつまんないんだよね。
経営者でも、世襲だとか経団連系の会社の人だとつまらない。
最近だと新日鉄の今井氏のはつまらなかった。
社史みたいになっちゃって、自分自身で何やってきたんだかが全然伝わって来ないんだよね。

篠原さんの『履歴書』も残り数日。
来月は誰でしょうかね…
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日本代表はなぜブラジルに完敗を繰り返すのか

2013-06-16 13:23:34 | Sports
日本、0-3でブラジルに完敗…コンフェデ杯(読売新聞) - goo ニュース

なんとなくフワッとした期待感が漂っていただけに、内容・結果に対して怨嗟が噴き出しているようですが。
まあでも、やっぱりこんなもんかな…という結果ではあるんだよね。
内容的には、一方的にやられたというわけではないし、日本もそれなりに得点チャンスを生みだしてはいたと思う。
惨敗ではなかった、が、完敗であったことは間違いない。

しかし、ブラジルにはいつもいつも圧倒的な完敗を喰らわされてしまう。
2006年ドイツW杯での1-4での敗戦、昨秋の0-4、そして今回。

今回も、前後半それぞれ立ち上がりの失点、そして最後に一矢報いようと前がかりになったところでの終了間際カウンターからの失点。
結果論だから何でも言えるけど、もし前半3分のネイマールのミドルをブロックし0-0で試合を進められていたら、或いは後半立ち上がりのパウリーニョのミドルを川島がセーブして0-1のまま終盤までもつれさせることができていたら、試合の展開は全く違ったものになった可能性はある。
でも、そんな展開にさせないがためにこそ、取るべきタイミングで得点を取ることができる。
それができるから、ブラジルは強いのだ。
強いから「いい時間帯」に点を取れる、というよりも、「いい時間帯」に点を取れるから強い、ということ。

ここのところ、アジアにおいてはすっかり「強豪」となった日本代表は、アジアの戦いにおいては、この「いい時間帯」での得点を挙げる機会が以前に比べてずいぶん増えたと感じている。
が、いざ脱アジアの舞台に立つと、立場が完全に逆転してしまう。

「個の力をもっと高めないと」という言葉が選手から出て、メディアでも喧伝されている。
それは正しいと思うし、絶対に必要なことだと思う。
が、本番まであと一年という短い期間で、劇的に個の力を高めることが極めて難しいということもまた現実。

であれば、失点してはいけない時間帯をいかに粘って抑え切るか、という観点でチーム力を高めるということが何より重要なのではないか。
2010年南アフリカ大会の日本代表はそれができた。
だから、ベスト16という結果を残せたのだと思っている。

これから先一年の間、日本代表に求められる戦略・戦術は、これまでアジアの戦いを勝ち抜く局面とは全く異なるものが求められる。
ザッケローニという監督が、そのことをきちんと認識し、実際にマネジメントできる指導者なのかどうか、そこに注目しています。
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