サラリーマン生活14年目も終了。
ああ、15年目突入…
今月は日経朝刊「私の履歴書」が香川京子さんだったので久々に読んでました。
やっぱりこの人、稀有な存在感を持った女優さんだなあと改めて感じます。
何と言うか存在そのものがモダンですよね。
けっして「演技派」ではないんだけど、独特の好ましいオーラがある。
終戦直後の時期に、親戚筋を頼みに自らオーディションに応募して映画界に入り、早々にフリーになったおかげで黒澤・小津・溝口・成瀬という四大巨匠を始めとする数々の映画に出演、読売新聞記者と結婚した後は女優業休養してニューヨークでの主婦生活を過ごし、いまだに現役女優として若い監督の作品で好演し続ける。
個人的には、若き日成瀬巳喜男の「驟雨」で見せた可憐さと、黒澤明の遺作「まあだだよ」での品の良い奥方役が印象に残っています。
溝口の「山椒大夫」でベネチア映画祭出品時に、ベネチアを長期間訪れた際には、丁度「旅情」撮影のため滞在していたキャサリン・へプバーンとも交流があったとか。
そういうエピソードを聞くと如何にも「大女優」なんだけど、どこかカジュアルなんだよね。
そのへんがユニークな魅力なんだと思います。