そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

香川京子の履歴書

2009-03-31 23:31:52 | Entertainment
年度末。
サラリーマン生活14年目も終了。
ああ、15年目突入…

今月は日経朝刊「私の履歴書」が香川京子さんだったので久々に読んでました。
やっぱりこの人、稀有な存在感を持った女優さんだなあと改めて感じます。
何と言うか存在そのものがモダンですよね。
けっして「演技派」ではないんだけど、独特の好ましいオーラがある。

終戦直後の時期に、親戚筋を頼みに自らオーディションに応募して映画界に入り、早々にフリーになったおかげで黒澤・小津・溝口・成瀬という四大巨匠を始めとする数々の映画に出演、読売新聞記者と結婚した後は女優業休養してニューヨークでの主婦生活を過ごし、いまだに現役女優として若い監督の作品で好演し続ける。

個人的には、若き日成瀬巳喜男の「驟雨」で見せた可憐さと、黒澤明の遺作「まあだだよ」での品の良い奥方役が印象に残っています。

溝口の「山椒大夫」でベネチア映画祭出品時に、ベネチアを長期間訪れた際には、丁度「旅情」撮影のため滞在していたキャサリン・へプバーンとも交流があったとか。

そういうエピソードを聞くと如何にも「大女優」なんだけど、どこかカジュアルなんだよね。
そのへんがユニークな魅力なんだと思います。
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官僚すべてを敵にした男の罪

2009-03-30 23:26:25 | Society
小泉政権ブレーン・高橋洋一教授を窃盗容疑で書類送検(読売新聞) - goo ニュース

記事を最初に目にしたとき、一瞬「国策」の文字が頭をよぎったんだけど。
犯行を認めてるってんだから、しょーもない。
何やってるんだか。

最近すっかり旗色の悪い「構造改革派」ですが、こういう話があるとますますイメージが悪くなりますな。
それが一番の「罪」かもしれない。
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小沢一郎と民主党の罪

2009-03-29 20:33:00 | Politcs

今日の日経朝刊二面コラム「風見鶏」に武村正義氏が登場していました(筆者は西田睦美編集委員)。
細川内閣では小沢一郎氏と激しく対立した武村氏ですが、政界引退後は小沢氏とも時折会食する仲だとか。

武村氏は「ずっと政界の中心的存在で、自民党に対峙する大きな政治勢力をつくり上げたことは率直に評価していい」と小沢氏を評する。秘書が起訴される前だったが、事件の話になると辛口の言葉が飛び出した。
「小沢さんはまだこんなことをしているのか。土建業者からこんなにたくさんの献金を受けているのかと思った。自民党議員も含めみな羨望とともに、びっくりしたのでは。皮肉に言えば経世会(竹下派)の良き伝統を守り続けてきたんでしょう」
批判の矛先は民主党執行部にも向かう。「全く法に触れていないとしても、今日この時代にゼネコンから多額の献金を受けていたことをなぜ反省しないのか。無条件で小沢さんを支えるという民主党幹部の体質にむしろ反発を感じた。国民ではなく内向き、小沢さん向きになりすぎている」

まさに同感。
小沢がいまだにこういうことをやっており、その小沢を民主党が支えるというのなら、小沢と民主党が政権交代により何を変えようとしているのか、自民党政治の何を批判しているのかが全く分からなくなってしまう。
民主党に政権交代したからといって政治が劇的に良くなるなどと信じている国民はほとんどいないと思うけど、それにしても「少しはましになる」という淡い思い込みすらできなければなんの希望もない。
それは、自民党の議員も同じように献金受けてるじゃないかとか、検察のやり方が公正でないとか、そういうことよりもずっと根本的な問題だし、その問題に蓋をしようとしていることが、今回の問題にまつわる最大の「罪」なのだと思います。

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満開ならず

2009-03-29 17:18:49 | Diary
今日は昼から陽がさして、午後は日向では暖かだったけど空気はまだひんやりとしていて。
上野公園の桜は五分咲きだそうだけど、うちの周辺ではまだまだ二分咲き三分咲きといった感じ。
このブログの去年の3月29日の記事では「まさに満開」と書いているので、予想されたよりは遅咲きになっているみたいです。
といっても、一旦勢いが出れば一気だから、やっぱり今週末までには満開になるのでしょう。
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食傷気味のアジア予選

2009-03-29 00:05:04 | Sports
日本、バーレーンに1-0で勝利 サッカーW杯出場にあと1勝(共同通信) - goo ニュース

しかしまあなんでこう何度も何度もバーレーンと試合せにゃあかんのかね~
WBCは韓国とばっかりでしたが、あちらは互角の熱戦なのでまだいいけど、こちらはどうもストレスの溜る試合になりがちな相手で…

毎度毎度同じような試合展開なので、観るほうもすっかり慣れてしまった、という感じですが、結果は別として、バーレーン対策も少しずつ進歩してる(ミスから失点しない、とか、攻めの形にしても)ような印象は受けました。
でも、同じようにバーレーンの日本対策も進歩してるんだろうから、結局毎回1点差、みたいになっちゃうんでしょうね。

ウズベキスタンがカタールに勝ったおかげで、次のウズベキ戦で勝ったら出場決定だそうです。
過去のワールドカップ予選に比べると、いかにも緊迫感に欠ける今回の最終予選。
よく言えば、それだけ日本が強国になったともいえるけど、今回は明らかに組み合わせに恵まれてますな。
(もう一方の組では、北朝鮮がUAEに勝利。北朝鮮行っちゃいそうだなあ。)
正直、アジアの戦いにはやや食傷気味で、それが昨今の代表人気の陰りにも影響してるような気がします。
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1000円高速

2009-03-28 23:46:49 | Society
「1000円高速」本格スタート、向かうは遠くの観光地(読売新聞) - goo ニュース

車離れしてしまった我が家にはほとんど関係のない話題ですが。

遠出するインセンティブになるのは確かでしょうが、「大型連休並み」というのはさすがにあり得ないでしょう。
何日も連続で休めるからこそ遠くまで出かけようとするわけで。
割引開始に合わせて出かけた人が多かっただろうから、来週末以降は今週より交通量は少なくなるのでは。
よく知らないんだけど、GW中も割引実施期間なのでしょうか。
そうであれば、GW中の高速道路はかなり利用されそうですな。
逆に、新幹線とか他の交通手段は利用が減りそうですが。
それから、レジャー利用よりも、運送会社だとか事業利用の通行が平日から土日にシフトするとかのほうがありそう。

いずれにしてもこれで景気が浮上するほど甘いもんじゃないと思いますが。
話題作りとしてはいいのかもしれないけど。

<追記・訂正>
割引の対象は「普通車」だけでした。
事業利用の土日シフトはあまり無さそうです。
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非常事態のはずなんだけど

2009-03-28 00:54:54 | Society
ミサイル、石原知事「間近に落ちる方が危機感持つ」(朝日新聞) - goo ニュース

確かに、世間でも周囲でも驚くほど危機感がないように感じられます。
万が一ミサイルが落ちてきたら一市民としてはどうしようもないし、あれだけ話の通じない国相手だと「天災」のように考えるしかなくなっていまうからか。
そんなことでよいとも思わないが、現実的にはどうしようもない。

「撃ち落とせるはずがない」と発言した「政府筋」がいるらしいが、多額の防衛費を投じて整備した仕組みがどの程度の効力を持っているのかは気になるところ。
勿論撃ち落とさなきゃいけないような事態になることを望んでいるわけではないけど、石原さん同様、万が一の事態になったときに社会がどんな反応を示すのか、関心ごとではあります。

これまで不意打ちのミサイル実験に脅かされてきたことを思えば、今回はかなり早い段階から兆候が報じられており、そういう意味では大山鳴動して…になるような気はしますが。
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消費意欲の強いもの勝ち

2009-03-23 22:50:31 | Economics
「プリウス」と「インサイト」、男女で好みに大きな差が!?(RBB TODAY) - Yahoo! ニュース

これだけ自動車販売が不振に陥っている世の中で、唯一売れているインサイト。
この記事が結んでいるように、「「女性層の支持」が、現在の「インサイト人気」の要因の一端を担っているのが明らかになった」のかどうかはこの調査だけではよく分かりませんが、従来「男性の聖域」であったと思われる「車選び」にも女性の好みが占めるウェイトが年々大きくなってきているのは確かなようにも思います。
(それにしても、男性ではプリウス派99.6%というのもちょっと極端なような気がしますが…)

自動車に限らず、消費性向の男女差って年々大きくなっているという実感はありますね。
経済の長期低成長傾向と少子化による「縮む未来」を見据えて消費意欲が低迷する中、女性の消費意欲が相対的に高まっている。

このことは、最近のテレビ番組が、いろんな意味で女性向けになってきている感じがすることとも深く関係しているような気がします。
金を遣ってくれる層が視る番組を作らなきゃ、スポンサーもつきませんがな。
これは、マーケティングが高度化したことと、商業主義が純化していっていることの帰結なのでありましょう。

それがいいことなのか、悪いことなのか、簡単に結論付けることはできませんが、「スイーツ(笑)」などと揶揄していれば済む、というわけにもいかなさそうです。
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「ねたあとに」 長嶋 有

2009-03-20 21:29:02 | Books
ねたあとに
長嶋 有
朝日新聞出版

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同じ長嶋有の「ジャージの二人」でも古い山荘が物語の舞台となっていましたが、その夏の間の山荘暮らしのみに特化して描き込んだ小説です。
300ページを超える長編ですが、何のドラマも盛り込まれていません。
シリアスな要素も全くなし。
山荘のホストであるナガヤマ家の親子と、その友人である職業も年齢もバラバラの人々が、布団も洗濯物も乾かず、虫だらけで、鼠も住み、五右衛門風呂のある古い山荘で、束の間の夏休みをまったりと過ごす様子をただただ描いていきます。
ナガヤマ家の長男で小説家であるコモローの友人である久呂子が語り手となっていますが、視点は山荘とその周囲という範囲から一歩も出ていきません。
しかも昼間の営みはほとんど省略されていて、夕食から深夜遅くまでの間、毎夜繰り広げられる「遊び」と、古い山荘独特の生活ルールと、登場人物の間で交わされるユルイ会話がメインになっています。

この「遊び」というのが、この小説の最大の見せ場。
中学生が休み時間や修学旅行の宿泊先でやるような、紙とエンピツがあればできてしまうチープでオリジナルな遊び。
これを大の大人がワクワクしながら時間をかけて熱中する様が、ときにイラストも交えたルール解説とともに詳細に描写されます。
思わず自分でもやってみたくなってしまうマニアックさ。
読んでいて、ついニヤついてしまう自分に気付きます。

なんだか学生時代のサークルの合宿の雰囲気とか思い出してしまうユルさ。
こういう芸風の小説は好みというわけではないんだけど、不景気で世知辛い世の中、年度末の繁忙期に現実逃避するにはもってこいと言えるかもしれません。
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春到来

2009-03-18 23:28:26 | Diary
花見の準備お急ぎを!列島うららか、桜の開花予想早まる(読売新聞) - goo ニュース

今日は今年初めてコート無しで出勤。
昼間通った公園の桜も心なしか蕾が膨らんでいたような…
開花も間もなくでしょうか。

昨日は福岡に出張だったんですけど、あっちも暖かくて、大濠公園の堀端のベンチで陽を浴びてたら汗ばむほどでした。

温暖化といっても、寒いよりは暖かいほうがやっぱりいいなあ。
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