この土日は自宅で休養してた。
で、何本か映画を観た。
意図してチョイスした訳では全くないんだけど、たまたま東西冷戦を背景にした映画を3本観ることになった。
1本目は、東西ベルリンを分かつ壁が構築された当時、東側に残された家族を脱出させるために地下トンネルを掘った人々に関する実話をベースにしたドイツ映画「トンネル」(2001年)。
2本目は、'73年8月に起きた金大中拉致事件を描いた日韓合作映画「KT」(2002年)。
3本目は、1つの過ちから米ソの核相互抑止が崩れていく状況の中、ヘンリー・フォンダ演じる米大統領が苦悩の決断を迫られる様を描いた「未知への飛行」(1964年)。
(「KT」は冷戦とは直接関係ないかもしれないけど、朝鮮半島が分断国家となったのも東西対立と深いかかわりがあるってことで。)
どれも見応えあったけど、個人的には「トンネル」が一番面白かった。
どちらかというと娯楽作品のテイストが強いんだけど、3時間弱の長尺を飽きさせない、力のある映画です。
今ではちょっと懐かしいwordになってしまった「冷戦」に思いを馳せ、ふとこんなことを考えた。
自分は1972年の生まれである。
我々って、いわゆるデタントから東西冷戦が再燃した時代に幼少期を過ごした世代。
小学生の頃に行なわれた2つのオリンピック、モスクワ大会とロサンゼルス大会はそれぞれの陣営が参加をボイコットした。
小学校高学年の頃は、ソ連を「悪の帝国」と呼んだレーガン政権の時代だった。
当時のマンガにしても、映画にしても、ソ連(を始めとする東側諸国)を敵役に据えたものが多く、特にスポーツものなんか顕著。
「ロッキー4・炎の友情」のドラゴ(ドルフ・ラングレン)なんかが典型で、冷徹にサイボーグ化された非人間的スポーツエリートのイメージ。
そんなこともあって、「共産主義・社会主義=悪」という構図を刷り込まれた世代だったと言えるんじゃないだろうかと思う。
さらに高校生の頃には、東欧の共産主義国家が内から崩壊する様をまざまざと目の当たりにした。
幼少期の刷り込みもあって、「やっぱり悪は滅びるんだ」といういささか安直なイメージで捉えやすかった気がする。
そんなこんなで、世代間で比較した場合、我々の世代って共産主義・社会主義に対する抵抗感が相対的に強いんじゃないかなぁ、とふと思ったのである。
我々よりも上の世代には、共産主義・社会主義に理想を求めた人たちも多かった。
我々よりも若い世代の人たちは、物心ついた頃には冷戦も終結していて、そもそもカウンターパートとしての共産主義・社会主義を想定することすらないのかもしれない。
そう考えると、我々の世代ってちょっと特殊なのかも、とか。
我が身を鑑みても、たとえ何があっても選挙で社民党や共産党に投票することは絶対無いだろうな~と思うもん
で、何本か映画を観た。
意図してチョイスした訳では全くないんだけど、たまたま東西冷戦を背景にした映画を3本観ることになった。
1本目は、東西ベルリンを分かつ壁が構築された当時、東側に残された家族を脱出させるために地下トンネルを掘った人々に関する実話をベースにしたドイツ映画「トンネル」(2001年)。
2本目は、'73年8月に起きた金大中拉致事件を描いた日韓合作映画「KT」(2002年)。
3本目は、1つの過ちから米ソの核相互抑止が崩れていく状況の中、ヘンリー・フォンダ演じる米大統領が苦悩の決断を迫られる様を描いた「未知への飛行」(1964年)。
(「KT」は冷戦とは直接関係ないかもしれないけど、朝鮮半島が分断国家となったのも東西対立と深いかかわりがあるってことで。)
どれも見応えあったけど、個人的には「トンネル」が一番面白かった。
どちらかというと娯楽作品のテイストが強いんだけど、3時間弱の長尺を飽きさせない、力のある映画です。
今ではちょっと懐かしいwordになってしまった「冷戦」に思いを馳せ、ふとこんなことを考えた。
自分は1972年の生まれである。
我々って、いわゆるデタントから東西冷戦が再燃した時代に幼少期を過ごした世代。
小学生の頃に行なわれた2つのオリンピック、モスクワ大会とロサンゼルス大会はそれぞれの陣営が参加をボイコットした。
小学校高学年の頃は、ソ連を「悪の帝国」と呼んだレーガン政権の時代だった。
当時のマンガにしても、映画にしても、ソ連(を始めとする東側諸国)を敵役に据えたものが多く、特にスポーツものなんか顕著。
「ロッキー4・炎の友情」のドラゴ(ドルフ・ラングレン)なんかが典型で、冷徹にサイボーグ化された非人間的スポーツエリートのイメージ。
そんなこともあって、「共産主義・社会主義=悪」という構図を刷り込まれた世代だったと言えるんじゃないだろうかと思う。
さらに高校生の頃には、東欧の共産主義国家が内から崩壊する様をまざまざと目の当たりにした。
幼少期の刷り込みもあって、「やっぱり悪は滅びるんだ」といういささか安直なイメージで捉えやすかった気がする。
そんなこんなで、世代間で比較した場合、我々の世代って共産主義・社会主義に対する抵抗感が相対的に強いんじゃないかなぁ、とふと思ったのである。
我々よりも上の世代には、共産主義・社会主義に理想を求めた人たちも多かった。
我々よりも若い世代の人たちは、物心ついた頃には冷戦も終結していて、そもそもカウンターパートとしての共産主義・社会主義を想定することすらないのかもしれない。
そう考えると、我々の世代ってちょっと特殊なのかも、とか。
我が身を鑑みても、たとえ何があっても選挙で社民党や共産党に投票することは絶対無いだろうな~と思うもん