そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

見過ごせない「格差」

2006-09-29 23:54:25 | Economics
今朝の日経新聞「大機小機」は、なかなか興味深い内容だった。

景気が良くなったと言われるが、庶民の生活になかなかその恩恵が回ってきている実感が生まれない。
企業収益は上がっても、家計の世帯収入はほとんど増えていないという。
その理由は、企業の分配政策が変わったため。

空前の高収益を上げている大企業は、株主優遇政策を進め、「昨年度の支払配当金は十年前の三倍」に。
一方で人件費削減が続き、「労働分配率はピークから10ポイント低下し55%に落ち込んだ」とのこと。

しかも、「人件費の配分が変わり、役員と従業員の給与格差が拡大」した。
役員給与はピークを12%上回るのと対照的に、福利厚生費の大幅削減で従業員の人件費総額はピークを10%下回る。
役員賞与を加えると、なんと「役員と従業員の報酬格差は十年前の2倍から3.9倍に広がった」というではないか!

格差、格差と言われても、イマイチ信憑性に確信が持てなかった。
一般的には報道されていないが、これだけ明確な統計数字が存在するとなると、少なくともこの点での格差拡大は厳然たる事実のようだ。
もちろん一庶民としてはやっかみ半分で文句を言いたくなるのだが、こんな状態が続いてはマクロ経済的にもまずいだろう。
富の配分を広くあまねく行き渡らせて、全体的な消費を盛り上げて内需拡大しなければ、景気の持続的拡大など望めないのではないか。
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あれから25年

2006-09-27 23:34:03 | Sports
念願のシーズン1位 日ハム25年ぶり優勝へ前進 (共同通信) - goo ニュース

日本ハムがペナントレースを1位通過(「優勝」ではないらしい)した。
今晩のソフトバンク戦、NHKBSで中継してたので観ていたが、中継ぎで登板したダルビッシュがおそろしく素晴らしいピッチングをしていた。

日本ハムが前回パ・リーグを優勝したのは1981年。
当時、自分は小学校3年生だったが、東京ドームができる前の後楽園球場に、同じ球場を本拠地にするチーム同士、巨人との日本シリーズを観に行った記憶がある。
確か、その頃の日本ハムの陣容は、投手は高橋一三、岡部、間柴(15連勝とかしたはず)あたりの先発陣にリリーフエースが江夏。
打線は、1番が島田誠で、柏原とか古屋とかがいて、ソレイタという大砲がいた。

あれからもう25年も経ってしまったのか・・・
ダルビッシュが生まれる前の話だね。
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組閣報道への違和感

2006-09-26 23:48:21 | Politcs
安倍新内閣が発足 側近、論功重視の布陣 (共同通信) - goo ニュース

安倍新首相の組閣、「論功行賞」「身内ばかり」と批評(批判)されているが、陣容を整えるに当たって、思想・信条が近い人間を集めるのはごくごく自然なことだと思う。
従来の「政治の世界」における「常識」こそが、一般社会における常識とかけ離れていたのであって、ようやく世の中一般に追いついてきただけのことではないか。

津島派、谷垣派が冷遇された、ということでも随分と騒いでいるが、だいたい津島だの伊吹だの丹羽だの「誰それ?」と思わされるような人物(正直、伊吹さんって今回の組閣で初めて顔を認識した)の名前を冠した派閥なんて、あって無いようなものではないか。
そんなことで大騒ぎしているなんて、ほとんどお笑い種である。

永田町、そしてそれを取り巻く守旧マスコミの感覚って、ホントずれてるな~と改めて感じた次第。
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民主主義とは、法治国家とは

2006-09-21 23:38:22 | Politcs
タイのクーデターのニュースに接して感じたこと。

クーデターという手段はおよそ民主主義的なものではない。
特に今回のような軍によるクーデターの場合、軍事という特権的な力を持っていたからこそ起すことができた。
暴力による権力奪取である。

ところが、今回のクーデターではまったく血が流れていない。
それどころか、王もこれを認め、民衆の多くも支持しているという。
民主主義的な手段によるものではないはずの政権交代が、民意を反映した(と判断される)結果をもたらすという逆説。

また、クーデターという手段は、民主主義的でないとともに法治国家的でもない。
法によるコントロールが利かない社会は、国際的にはイメージダウンを逃れられない。
タイには外国資本による投資も多いが、法に基づく制度が信頼できない社会であるとの烙印を押されるのは、タイという国にとって大きなダメージだろう。
が、報道によれば、タクシン首相がその座に居座り続けている時点で法治は形骸化しているようでもあり、今回のクーデターにより安定が取り戻されるのであれば、これもまた結果オーライなのかも。

そう考えていくと、我々が通常金科玉条のように思っている「民主主義」だとか「法治国家」だとかいう価値規範の絶対性が揺らぎ、何だかあやしく思えてきて興味深い。
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吊り広告

2006-09-11 12:57:07 | Diary
地下鉄で移動していたら、某消費者金融の広告で、吊り革がみんなネクタイになっていた。
触ってみたらそんなにペラペラというわけでもなく、けっこうコストがかかっていそう。
しかしこういう広告やったからといって、この会社でお金借りよう、って人が増えるもんなんだろうか?

それより、「借金」「ネクタイ」「吊り革」の組み合わせって、あんまり趣味がよろしくないような・・・
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イライラ中継

2006-09-07 00:19:10 | Sports

ああ、気づけばまた一週間更新が途絶えていた・・・


辛うじて得た勝ち点3 生みの苦しみ味わう日本 (共同通信) - goo ニュース

いやあイライラしたなあ。

イエメンテレビのカメラ

ボールを追えない。陽射しが出ると照度が合わない。
こんな拷問のような映像90分間見せられるのかよ、と暗澹たる気持ちになったが。
だんだん目が慣れてくるから不思議なもんだ。
苦情が殺到したのか、途中からTBSも「イエメンテレビ制作による国際映像」であることをやたらと強調してた。
それにしても土井アナもダメだね。
余計なこと喋りすぎ。
実況だけしてなさい。

結果は・・・まあ負けなきゃ良いと思ってたし。
内容についても、上にリンクした記事はずいぶんと手厳しいけど、あんなひどいアウェイ環境じゃ云々しても仕方ないでしょ。
坪井がオーバーラップしてシュートとか、これまでには絶対見られなかったシーンもあったし、それなりに楽しめたと言っておこう。

それにしても、多少血を入れ替えたところでシュート入らんのは変わらんなぁ・・・
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