そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

AIJとか、エルピーダとか

2012-02-28 23:15:57 | Economics

運用実績「10年で3.5倍」 AIJ、実態と違う宣伝(朝日新聞) - goo ニュース

AIJ投資顧問の年金資産消失問題は、他人事じゃないなと思いつつ、素人にはなんともコメントしようがないのですが。

AIJ社、その筋では前々から怪しいと思われてたみたいですね。
↓のブログ記事にもあるように。

AIJ投資顧問は問題外だが、なぜ、年金基金はAIJのファンドを購入したのか(株式市場は非常識:変化をつかめ!)

しかし、いろんな人が怪しい怪しいと思っていても、なかなか表面化しないわけです。
で、金融庁の監督が甘い!などと批判されているわけですが、こうした不良事業者が怪しいと思われながらなかなか表面化しないという構造の解説として、以下ブログ記事は秀逸と思いました。

AIJ投資顧問にマルコポロスは生まれたのだろうか?(ビジネス法務の部屋)

哀しいかな、人間、自身に直接利害が生じないことには、関心があってもなかなか積極的な行動には出ないという真理。
ビジネスでもプライベートでも「人を動かす」ための基本ですな。


エルピーダ株がストップ安(時事通信) - goo ニュース 

こちらについても大した見識を持ち合わせないのですが。
もういい加減「日の丸ナントカ」ってのは卒業しましょうよ、というくらいで。

「ものづくりニッポン」「一億総中流」への幻想はまだまだ根強いですが、こういうのを繰り返しながらだんだん目が覚めていくんでしょうね… 

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サイレントなオスカー

2012-02-27 23:04:03 | Entertainment

「アーティスト」作品賞など5冠…アカデミー賞(読売新聞) - goo ニュース



作品賞はサイレントですか。
カンヌほどではないにせよ、アカデミーは時々こういうアンチビジネスなところを見せることがありますね。
そういうとこ嫌いじゃないけど。

フランス映画なのに外国語映画賞じゃないのは、字幕が英語だからなんでしょうか。
喋ってんのは間違いなくフランス語なんだろうけど。

しかしサイレント映画の作品賞受賞が第一回の『つばさ』以来というのも意外ですね。

日本では4月7日公開ですか。
自分も、こんなに映画好きになって古今東西の作品を観まくるようになる前は、モノクロだとかサイレントだとか敷居が相当高かったことを考えると、一般の観客にどこまで受け容れられるか。
でも、結構なスクリーン数でロードショーされるみたいですね。

(公式サイト)

予告編観る限り、映像はきれいで現代的だし、オスカー効果もあって結構客が入るかもしれません。
それはそれで結構なことで。
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無理筋押してくるときは…

2012-02-16 23:05:29 | Economics

TPPの日米事前協議で、米側が、日本の自動車市場は閉鎖的だの軽自動車規格を廃止しろだのイチャモンつけてきたという報道は、かなりの反発を呼んだところですが、これに関して、本日の日経新聞夕刊「ウォール街 ラウンドアップ」から、以下引用。

かつての日米自動車摩擦をTPP交渉に舞台を移して再現するかのような展開。ところが、米自動車大手交渉筋の声に耳を傾けると全く違ったホンネが聞こえてきた。
「今さら需要が伸びない日本市場を開拓しようという考えはない。決断できない日本が交渉に参加することで、TPPの枠組み自体の完成が遅れるリスクを排除したい」

日本に無理筋の「自動車開国」を迫るのは、日本にTPPに参加させないためのビーンボールといったところか。日本抜きでTPPを早急にまとめ、新興国進出を急ぎたいのが米自動車業界の真意だという。TPP交渉に余計な時間と労力を割きたくない自動車業界の消極的な姿勢が、米メディアの無関心にも表れているのかもしれない。 

これ納得。
無理筋押してくるときは、話を潰そうしてきているとき、というのは交渉事のセオリーなんだよな。

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休眠口座と日銀インタゲと東電国有化と

2012-02-15 22:41:09 | Politcs
政権も行き詰まりを見せているせいか、なんだか本質を外した議論が目につくなーという感じもしまくりですが、以下雑感を三題ほど。

★休眠口座の活用

「休眠預金」毎年850億円、政府が活用策検討(読売新聞) - goo ニュース

この休眠口座の活用って話を聞くたびに、なんだかみみっちいなと感じてしまいます。
確かに年間850億円って金額(払い戻しが300億円くらいあるらしいので差し引き550億円だけど)は小さいものじゃないけど、国が何十兆円もの赤字予算を毎年組んでることを考えれば、スズメの涙程度ではないかと。

休眠口座とはいっても預金口座には違いはないわけで、銀行のバランスシートには乗っかってるのだから、それを後ろ盾に銀行が国債を買ってるとすれば同じことじゃないのかという気もする。
いずれにしても国が使い途を決めれば有効活用できる、というのが眉唾というか殆ど信じられないわけで。
それよりも休眠口座税かなんか創設して、ほっとくと目減りするという状況をつくって、預金者が払い戻して好きに使うインセンティブを与えたほうがよっぽど「有効」なんじゃないかと。


★日銀のインタゲ導入?

「目途」と「目標」はどう違うんだ?とか、日銀文学もええかげんにせえよ、という感はあるわけですが、実質的に日銀の金融政策が大転換したとはどうにも思えない一方で、持続力がどこまであるのかは別にして株高・円安が進んでいる現実をみるにつけ、絶妙なタイミングで市場を動かしたことは素直に評価できるんじゃないでしょうか。

財務省の為替介入なんかに比べたらよっぽどローコストですよね。


★東電国有化

枝野さんが暴走気味ですが、東電の現経営陣を懲らしめるという意味合いで世の中的には国有化を支持する声が優勢みたいですね。
東電経営陣を解体すべしという点には全くもって賛成なんですが、しかし、国有化イコール国民負担のリスクが増す、ということをどれだけの人がわかっているのかな、と。
国民から独立した「国」という責任主体が存在するわけじゃないんですけどね。

そもそも、法的整理をすっ飛ばしていきなり国有化の話が出ている点に違和感が。
この点については、かの植草一秀センセーも(珍しく)至極まっとうなご高説を述べられております。

巨大な貸し手責任問わない背徳枝野東電処理(植草一秀の『知られざる真実』)

国有化したところで国に経営なんかできないんだから、要はどんな経営陣を送り込むことができるのかが問題ですね。
りそなの細谷さんとか、日航の稲盛さんみたいな人を見つけられるのか。

ところで、日航の再生は見事にうまくいっているみたいですね。
何も成し遂げていない民主党政権にとって唯一最大の業績ではないかと(もっとアピールすればいいのに)。
しかし稲盛さんも高齢だからなー。
さすがに東電も、ってわけにもいかんでしょうね。

日本電産の永守さんとか三顧の礼で迎えて、東電に送り込んだら面白いのに。
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電子書籍時代本格到来か

2012-02-11 21:25:22 | Society

先日、電子書籍版原書で"Steve Jobs"を読んでいることを書きましたが、今週は関連するニュースが話題になりました。

講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の……(編集者の日々の泡)

紙版の日本語版が、上下合わせて100万部出てもまだ黒字化しないというにわかに信じがたい話。
高額なロイヤリティーが原因ではないかとのこと。

一方で、「電子書籍版含めて黒字化したらしい」ということです。
日本の場合、紙も電子も同じ値付けなので、製本・流通コストがかからないことを考えりゃ、電子書籍化というのは出版側にもメリットがあるということなんでしょう。 
それで紙と同じ値段っておかしいんだけどね。

そしたら、また大きなニュース。

Amazon、ついに「Kindle」を日本発売!しかもドコモ回線が無料で使い放題の神プラン!(すまほん!!)

いよいよ本命登場って感じで、一消費者としては期待大なんだけど、Amazonがかなり強気なロイヤルティー条件突きつけてきているてな話も伝わってくるし、日本の出版界、大丈夫かよ?という点ではやや心もとないところもあります。
結局、流通市場を握られている時点で、こうなるのは分かっていたとも言えるわけですが、いつもながら手をこまねいているままの日本勢という構図がやや物悲しくもあるわけです。
ブックオフだとか楽天ブックスあたりがどう立ち回るのかとか、外野としては興味は尽きませんが。 

まあいずれにしても電子書籍時代到来は歓迎です。
だって本の収納ってホントに困るんだもん。 

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初めての電子書籍

2012-02-07 21:50:13 | Diary

スマホで、"Steve Jobs"のKindle Editionを読んでます。
初の電子書籍購読。 

日本語訳されたハードカバー本を買うと上下巻で4000円近くするのに対して、Kindle Editionは購入時$11.99、日本円で900円ちょっとなので新書並みの値段で買えました。
しかも現時点では$9.99まで下がってるし。

英文多読のトレーニングも兼ねて原書で読んでるんですけど、読み始めて4週間で進捗率20%(進捗率がデジタルで把握できるのも電子書籍ならでは)。
だいぶペースに乗って読み進められるようになってきたので、3か月くらいで読了できるかな…

嵩張らず、混んだ電車の中でも片手で読めるってのはやっぱりイイです。 
電子書籍、ハマっちゃうかも。 

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