そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

アレルゲン

2008-02-28 22:25:19 | Diary
年明けくらいからアレルギー性の鼻炎に悩まされています。
ここにきて鼻炎に加えてひどくなってきたのが、咳。
昨日なんて発作みたいな感じで咳が止まらなくなったり。
自分だけでなく、ヨメさんもコドモもアレルギー。
アレルゲンはハウスダストとかなんだろうな、と思ってたら、今日ヨメがリビングの壁紙がめくれてカビが生えているのを発見。
乾燥してるからと言って加湿器をがんがんかけるのもよくないのかも。
しっかり換気をせねばね。
どうやら花粉の飛散もそろそろピークも迎えるようで。
いろんなアレルギーが混ざって滅茶苦茶になっちゃいそう。
しばらくはマスクを手放せない日々が続きます。
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オイルトライアングル

2008-02-25 23:31:19 | Economics

今日の日経新聞朝刊「経済教室」杉原薫・京都大学教授の記事から以下引用。

 日本の対中東諸国赤字は、2002-06年にドルベースで三倍以上に急拡大した。06年の日本の対欧米黒字は約1123億ドル、対中東赤字が約897億ドルと、欧米から稼いだ黒字の八割を中東への赤字の決済に回したことになる。07年速報でもこの傾向は変わらない。実際の決済形態はより複雑だが、日本が作り出す巨額の貿易収支の地域的な不均衡がなんらかの国際決済メカ二ズムによって処理されなければならないことは事実である。その大部分が東京ではなく欧米の国際金融市場を経由していることも間違いない。
 第一次石油危機でも同じことが起きた。1974-85年に、日本は中東に対する年平均170億ドルの赤字を欧米に対する同166億ドルの黒字で相殺していた(当年価格の単純平均、下図<略>)。日本の工業製品が欧米市場を席巻して欧米の製造業を脅かし、欧米が日本と競争がない軍需などに注力した結果、日本が工業品輸出で稼いだ外貨が産油国に還流し、このオイルマネーめがけて中東へ武器輸出に走る動きも見られた。筆者はこれをオイルトライアングルとかつて呼び、中東情勢の背後にある日本の役割に注意を喚起した。もちろんその当時も、武器輸出より中東から欧米の金融市場へのオイルダラーの流入のほうが重要で、決済も多角的だった。トライアングルという表現を用いたのは、欧米市場での複雑な資金の動きの背後に日本の貿易収支の地域不均衡があるとの事実を指摘するためである。

筆者はその後の日本社会におけるエネルギー効率向上等の努力による原油輸入量の抑制を認めつつも、その構造が基本的に変わっていないことを指摘した上で、日本の進むべき方向性として「自由貿易体制の尊重」「地球全体の資源・エネルギーの管理にかかわる制度設計への積極的関与」と合わせて「日本は、資源・エネルギー節約的な技術の世界的普及に貢献すべきである」と主張します。

「オイルトライアングル」という視点がとても興味深かったわりには、結論はあまり目新しいものではないなという気もしますが、どう頑張ったって資源大国になれるはずもなく、製造業はますます利益が出にくい構造になっていくだろうし、かといって金融立国も日本人には向いてなさそうだし、環境技術を磨きに磨いていかに省資源で生きていけるようになるか、そこにしか日本の進む道はないのかもしれません…

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リバイバル・オブ・ロス疑惑

2008-02-25 23:07:08 | Society
まさかの突如リバイバルで、恰好のネタができたワイドショー・ニュースショー業界にとってみれば天恵のようなものであり、関係者はさぞかしご満悦なことでしょう。

大騒動になっていた当時、自分は小学生。
ロス疑惑をリアルタイムで知っている最後の世代かもしれません。
現在30歳以下の人たちにとってみればなんのこっちゃサッパリわからんでしょうね(ワイドショーやニュースのキャスター・アナウンサーも含めて)。

平山君が誤解してしまうのも無理ないことですね。

平山衝撃!カズさん逮捕された?(スポーツニッポン) - goo ニュース
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「1997年―世界を変えた金融危機」 竹森俊平

2008-02-24 22:56:45 | Books
1997年――世界を変えた金融危機 (朝日新書 74) (朝日新書 74)
竹森 俊平
朝日新聞社

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1997年といえば、タイで勃発した通貨危機がインドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国に拡大して国際経済に大きな打撃を与え、一方日本においては拓銀・山一證券の倒産が発生、翌年の長銀・日債銀破綻へと繋がる金融不況が巻き起こりました。
1997年の夏から秋にかけて、アジアで、日本でいったい何が起こったのか、その危機に対してIMFや、アメリカや日本の当局はどのように対処しようとしたのか、そのプロセスが詳細に検証されます。
さらにその危機がどのように乗り越えられ、そこから学ばれた教訓は(2001年の米同時テロ時など)その後発生した危機の対処にどう生かされたのか、そして昨年勃発したサブプライムローン・ショックにどのように生かされようとしているのか、考察が加えられます。

その考察に使われている概念が「ナイトの不確実性」です。
20世紀初頭の経済学者フランク・ナイトが提唱したこの概念を説明した部分を引用。

不確実性には二つのタイプがあり、二つのタイプのうち第一のタイプは、それが起こる可能性についての「確率分布」を思い描けるものだ。ナイトはこれを「リスク」と呼ぶ。他方で第二のタイプは、それが起こる「確率分布」を思い描けないものである。ナイトはこれを「真の不確実性」もしくは「不確実性」という。

「サイコロの目」、「自動車事故」は、確率分布を想定できる事象である。そのようなタイプの不確実性が「リスク」である。不確実性が「リスク」であるためには、「確率分布」について理論的な推測が可能か、類似した現象が過去に数多く発生しており、データからの統計的推測が可能でなければならない。

このような「不確実性」に直面したとき人は「合理的な判断」を行うことができず、過剰な「強気」または「弱気」に基づく予想しえない事態が発生します。
1997年の危機はまさにこの「不確実性」に襲われたものであった、と。
過剰な「弱気」がさらに「弱気」を呼び、流動性を確保しようとする「質への逃避」が嵐のように巻き起こった。
今現在世界に暗雲をもたらしているサブプライム問題もまったく同じ構造に陥ろうとしているわけです。

1997年といえば、自分は会社に入って3年目で、システム開発の現場で目先の仕事を片づけるのに手一杯の状況でした。
アジア通貨危機も国内金融機関の大型破綻も他人事のように眺めながらいったい何が起きているのか深く理解もしていなかったので、今回それら危機の実態がどのようなものであったのか、構造的に理解することができただけでもたいへん興味深かったです。

それにしても気になるのは、本書でも指摘されているように、そういった国際経済における危機の構造と根本的に異なり、日本における危機、「不確実性」は常に政治の問題であるということです。
経済をまったく理解していない政治家と官僚が、自分たちの組織の安泰のために自己の論理を押し通すことのみを行動規範にしているがゆえにもたらされる危機。
あまりに愚かしく思えますが、そうした政治と行政も結局は我々国民一人ひとりを写し出す鏡のようなものなんだろうか…とも思えてきます。
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春襲来

2008-02-24 11:06:02 | Diary
強風、大荒れの天気続く 新幹線運転見合わせ(共同通信) - goo ニュース

昨日は春一番が吹いたようで。
午前中外出した時は暖かくて、ああ春だ、と思わせるほどでした。
一昨日くらいから感知し始めた花粉も、昨日は相当量舞っていたようです。

午後になると南風から北風へと向きが変わり、世の中ではけっこう大変なことになっていたみたいですね。

今朝は早朝(7時半から!)2年ぶりくらいのテニスをしたんですが。
寒風吹きすさんで残念ながら正直楽しくはありませんでした。

まあでもこうして一歩一歩春が近づいてくるんでしょう。
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アサヒコムに

2008-02-22 22:40:25 | Society
今日、asahi.comを見ていたら、聖○新聞社の池田○作の著作(歌集か何か)のバナー広告が出てきたので驚いてしまいました。
まあ朝日としてもきちんと広告料金を払ってくれるのなら拒む理由もないんだろうけど。

それにしても、マス媒体を使ってこの種の本の広告を行なうことに意味があるんでしょうかね。
どうせS学会関係者しか買わないだろうにね。
学会ルートで宣伝すれば十分なような気がしますが。
布教活動の一環ということなんでしょうか。
要は金なら掃いて捨てるほどあるってことなんでしょうね。
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「寂しい晩年」なのか

2008-02-22 22:32:23 | Entertainment

ダン池田さん死去していた…“夜ヒット”や紅白で伴奏務める(サンケイスポーツ) - goo ニュース

ダン池田…懐かしい名前を久しぶりに聞きました。
個人的には「家族対抗歌合戦」の印象が強いんですが。
そう言えば暴露本で追放なんて事もありましたね。
もう20年以上前の話ですか…

ところで、記事中、

表舞台で仕事ができなくなったこともあり、寂しい晩年を送っていた。

とありますが、テレビなどで仕事ができない=寂しい、と決めつけてしまうあたり、メディアの傲慢さを感じてしまいます。

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東京ホーム&アウェイ

2008-02-18 23:09:47 | Society
小田嶋隆氏のブログ内田樹氏のブログで「自分にとっての『東京』がどの範囲か」ということについて書かれています。
東京の「キタ」の人間である小田嶋氏は、「山手線を新宿と秋葉原を結ぶ総武線で切断した際にできる半円の北側に、赤羽・田端・池袋を結んだ三角形の帽子をかぶせた地域」から「外に出ることができない」といい、「ミナミ」の人間である内田氏は真逆で自身にとっての東京は「山手線を新宿と秋葉原を結ぶ総武線で切断した際にできる半円の南側」に限定されるといいます。

我が身を振り返るとどうかというと…
自分は練馬区で生まれ、幼少時に移り住んだ北区で成人するまで育ちました。
20代半ばで一人暮らしを始めた時に2年足らず浦安市に住みました(職場が近かったので。この時に車を買ったので我が家の車は未だに習志野ナンバー。)が、またすぐに都民復帰。
練馬に4年ほど住んだ後、結婚して杉並へ、そして世田谷へと移ったのです。
直近では23区の最西部を北から南にだんだん動いていってるというか、環七と環八に挟まれたゾーンを同心円状に「反時計回り」に移動しております。
内田氏の説によれば、東京には「時計回り」の方向指示力が働いているということですが、そうだとするとその力には逆らっていることになりますね。

で、自分にとってのプリミティブな「東京」とは、やはり最も長く住んだ北区と生誕地である練馬区、そして近隣の板橋区・豊島区を含めた「池袋文化圏」ということになります(高校も池袋近くだったし)。
ところが、それがここ数年の「反時計回り移動」により南西方向にグッとエリア拡大している。
自分にとっての「ホーム」エリアがだいぶ大きくなってきました。
逆に「アウェイ」なのは城東の下町方面かな。
と言っても上野あたりはかなり馴染みが深いので、隅田川以東(除く葛西周辺)といった感じでしょうか。
例えば葛飾区って個人的に最も縁がない区のような気がします。

というわけで小田嶋氏や内田氏のように山手線内を真っ二つに分けてこっちがホームであっちがアウェイという感じではないんですが、でもその感覚は解る気がします。
人間、特に必要性がなければ突然土地勘のないところにジャンプ移動しないものですよね。
自分の場合も練馬から杉並を経たからこそ世田谷に来れたのであって、練馬から一足飛びに世田谷というのはあり得なかった気がします。
人間の生活圏って面的に拡がっていくもんですね。
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日本人は「利にさとい」のか

2008-02-14 22:38:41 | Society
今日の日経新聞朝刊コラム「大機小機」の題目は「日本人の行動原理」(筆者は”一直”氏)。
書き出しからいきなり「日本人ほど利にさとい民族も珍しいのではないか。」と挑発的です。
最近の企業不祥事、景観無視の乱開発、エゴ丸出しの広告看板の氾濫にはじまり、故郷を捨てて都市部に集中する人口、自分たちの生活の快適性を維持するために子供を持たない夫婦の増加、といった事例を挙げて、公益よりも自らの利益を優先させる傾向が日本人には特に強いのではないか、と問いかけます。

一方、「溜池通信」の「かんべえの不規則発言」2月12日付では、『暗流―米中日外交三国志』(秋田浩之/日本経済新聞出版社)中の「戦士研究の大家である初老の元米国政府高官」の言葉をもとに、日本という国のリアクティブな特性について語られています。
米元高官は、日本が「明確な戦略に沿って動くより、外部からの衝撃に反応する形で行動する」国家であることを指摘しているわけですが、「日本企業の行動パターンがまさにそう」だと。
戦略的に自分の進む方向を自分で決めることが苦手で、何事に対してもリアクティブである日本人。

「大機小機」が言う「利にさとい」と、「溜池通信」の「リアクティブ」って、通じるものがあるように思います。
目先の利益に敏感で、情勢の変化に繊細に反応することが巧い一方で、長期的なスコープを持てずに結果的に全体の利益・公益を損ねてしまう。

ただ、一直氏もかんべえ氏も、そういった日本人の特性を必ずしも短所として捉えているわけではないんですよね。
一直氏は、そういった日本人の行動原理を理解した上で、政策を決めるに当たっては市場原理を生かすことを考えるべき、と主張しているし、かんべえ氏は、「そういうリアクティブな行動ができる国というのは、世界的に見るとそう多いわけでもなく」そういった特性を自覚した上で「情報分析国家」を目指すべき、と結論付けています。

なんだか、納得してしまいました。
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本当にオバマで

2008-02-13 23:45:32 | Politcs
米大統領選予備選 民主オバマ氏7連勝 首都圏制し代議員数逆転(産経新聞) - goo ニュース

いよいよオバマ大統領誕生に向けた道筋が力強くなってきた…という感じです(まだわからんけどね)が、こうなってくると、本当にオバマで大丈夫なのか?という気になってくるのも正直なところ。
まあ安倍シンゾー君やノ・ムヒョン君のようになることはないでしょうが、レバレッジという名のバブルがはじけたU.S.経済の先行きにもかなり悲観的な見方が出てきているようだし、そうそう"change"とばかり言ってるだけでは済まなくなる時期はそれほど先ではないでしょうな。
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