米到着機の日本人女性が陽性 成田、周辺乗客も隔離(共同通信) - goo ニュース
やっぱり、これだけ人の移動が激しい世の中だと避けようがないよな…
GW明けの帰国ラッシュではどうにもならんだろう。
今日の日経新聞朝刊、WHO緊急委員会委員を務める田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長のインタビュー記事から。
ウイルスの毒性は通常の人間のインフルエンザウイルスと同程度で、弱毒性だ。このウイルスが強毒性に変異する可能性はないとみている。ただ従来のH1N1型とは違う新型インフルエンザだと認識している。既知のH1N1型に感染したことがある人でも免疫がないので、感染が広がりやすい。
弱毒性でも世界的な大流行になれば、世界全体で多数の死者が出る。感染した人が気付かないことがあり、かえって感染が広がりやすい。
新型インフルエンザの健康被害の社会的影響は、強毒性のH5N1型の鳥インフルエンザに比べるとはるかに小さい。同じ対策をとる必要はなく、フェーズも定義にこだわらずに柔軟に考える。
もちろん、その道の権威だからといってその発言を頭から信じていいのかどうかは判りませんが、専門家の見解はこのようなものだということは認識しておいたほうがよいと思います。
一方で、こちらの記事によれば…
新型インフル「弱毒性」でも警戒必要(読売新聞 2009年4月30日)
さらに、インフルエンザウイルスは、遺伝子が変異しやすい。大流行して人間の間で感染を繰り返すうちに、弱毒性が強毒性に変わることも考えられる。1918年から19年にかけて世界で4000万人以上の犠牲者を出した「スペインかぜ」も、弱毒性が流行の途中で変化したタイプだった。
ということなので、やはり油断はできそうにないですな。
しかし、この種の話は公的機関からのアナウンスの仕方が難しいですね。
あまり危機を煽るのもアレだし、かといって安心を強調しすぎて気が緩むのもまずいし。