そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

"Burma"から"Myanmar"へ

2012-01-07 09:53:04 | Society

今朝の日経朝刊国際面、英フィナンシャルタイムズ社説は「ミャンマーへ呼称変更」。
なんのことやらと読んでみると…

旧ビルマを長く虐げてきた軍政が1989年に国名を「ミャンマー」と改称した後も、フィナンシャルタイムズ紙は「ビルマ」の呼称を使い続けた。しかし方針変更の時が訪れた。6日より同国の呼称を公式通り「ミャンマー」に変更する。

日本じゃ割と抵抗なく「ミャンマー」に変わったような印象なので、未だに"Burma"だったんだ~と、ちょっと驚きです。
どうやらFTだけでなく英国のメディアでは"Burma"が使い続けれてたみたいですね。
現時点でBBCガーディアンでは"Burma"が使われているので、FTが他に先駆けて方針変更した、ということなのかな。
日本のメディアの横並び主義とは異なる趣き。

もう一つ、日本と違うなと目を引かれたのが社説の中で、呼称変更のタイミングについて語ったこの部分で…

なぜ今なのかを巡る議論は明快とは言い難い。

と率直に認めているところ。
明快でないものは明快でないときちんと認めたうえで議論を呼ぼうとする姿勢は、無謬的に説明せず押し切りがちな日本におけるメディアや社会の在り方に比べると、清々しく感じられます。

実際、FTのWeb版をみてみると、

What’s in a name? Myanmar or Burma?

と、今回の方針変更について広く意見が求められていたりします。
(上のリンク先で社説の原文も読むことができます。)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「体制維新―大阪都」 橋下徹... | トップ | 秋入学も横並び »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Society」カテゴリの最新記事