高校野球のダークサイド

＜高校野球＞明徳監督が不祥事隠ぺいを弁明、被害者に金銭も（毎日新聞）

一番の罪は、事実を隠蔽して誤魔化そうとしたことだ。
このバカ監督は「生徒のためだった」などとタワケたことを言っているが、記者会見でそんな言葉が出てくること自体、感覚がずれているとしか思えない。

一方で、何でもかんでも連帯責任で処分しようとする高野連のやり方もナンセンスだと思う。
喫煙だとか無免許運転だとかってのは個人の罪なんだから、やった本人だけを罰すればいい話で、チーム全体で責任取る必要なんて無い。
それに対して、今回のような部内での暴力事件やイジメといった類のものは、チーム全体の体質が問題の根源にあると考えられるので、連帯責任を問うのが適当な場合も多いだろう。
事情を深く斟酌せずに一律に処罰しようとするから、何かあったときに隠蔽してしまおうと学校側が考えてしまう面もあるんじゃないだろうか。

以前は高校野球好きだったが、歳とったせいか、まやかしの部分が透けて見えるようになって興味を失った。
有名な指導者を金で引っ張り、県外から有望選手を集める私立高校の宣伝手段となり、それを相変わらず「さわやか」「ふるさとの代表」といった虚像のイメージで塗り固める高野連とマスコミ。
いっそ「高校野球」なんて仮面を脱ぎ捨てて「甲子園ユースクラブチーム野球選手権」にしてしまえばいいのに。
「部活動」の一環である本来の「高校野球」は別でやればいい。

＜追記＞
今日の報道をみると、最近では高野連も方針を変更し、画一的な連座制をやめて不祥事を起こした当事者を処罰することとして、学校全体を処分することは避けるようになっているとのこと。
そうだとすると、上記で高野連を批判した部分については改善されていることになるので、撤回します。
結局やはり事実を隠してシラバックレようとしたことが拙かったってことだね。