海水注入中断がどうのというのではなくて


 「廃炉だと? この原子炉に何億円かかってると思ってるんだ」というような雰囲気が現場にあったと、今回の原発事故が起こった当初には報道されていました。
 東電トップが震災の時点で外国出張中で、日本に戻るのにものすごく時間がかかってしまい、本来なら現場で決断すべき人(それが誰だったのか存じません)が思わず責任回避気味に動いてしまっていたとしたら・・・ということも考えます。
 
 日経5月24日付「大機小機」欄「東電問題を考える視点」には:

 国のエネルギー政策の中核である原子力発電の安全確保と事故対策を含む総費用の計算を曖昧にし、世界最大級の(名目にせよ)民間電力会社に国策遂行の役割を担わせた、システム設計と運用の問題だ。

とありました。これこそ的を得た指摘だと思います。

 ただシステム設計というより、日本はそういうシステムしか取れないような成り立ちをした国なのかもしれないとも思えて、暗澹たる気持ちになります。
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