ライはライでも


 ハレドのお話をなんとか無事終えて一息つきました(ハレドのお話にまぜてネジュマとかルドゥアヌとかアズディンとかの重要ライ歌手をご紹介できたのはよかったです。いずれも本邦初公開ではなかったかと思いますので)。

 さてハイティのお話の流れで当然出てくる音楽のことを書きたいのですが、「ライ麦畑のデリンジャー現象」(筒井康隆)、サリンジャーが亡くなりましたので、ちょっとだけ彼について書きます。

 サリンジャーについてはたいして知りません。
 この機会に有名な村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を買いましたが、サリンジャーはこの版については訳者が解説するのを許さなかったんですね。偏屈ですね。

 さてこの有名な作品、最初読んだときは作品の題名が出てくるところであっと驚きました。
 ちょっと危険な誘惑に満ちた思想だと思いました。
 
 自分ひとりだけ大人、というのは許されないです。少なくとも子どもたちはすべて大人になって自分を超えていくものとして扱わなければ。

 だから

Come together, right now, over me

 というジョンの方が最終的に優しい、と思うんです。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
« ありがとうご... 将来を見据え... »
 
コメント
 
 
 
そういえば (raidaisuki)
2010-02-02 07:54:19

 チャップマンはポケットの中に『ライ麦畑』を持っていた、という話でしたね。サリンジャーの死亡報道の中にそれを思い出させてくれるのがありました。

 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。