フランスカメラ展


 お分かりのとおり短いながら東京出張してまいりました。
 空き時間にどこに行こうか、ネットを検索していて・・・(上野で『エル・グレコ展』やっているのは知ってましたが・・・わたしとしては未知の世界を覗いてみる方が好きです。ちなみにグレコではストラスブールの美術館にあるバプティスマのヨハネ像が、実に内省的なヨハネで好印象を持ったことを覚えています)「フランスカメラ展」というのをみつけて、行ってみました。

 これは、大当たり。充実してます!

 24日までなので見たい方は急いで見ておいてください。

 19世紀のフランス人、NiepceやDaguerreが最初に現実の視覚像を定着させるのに成功してから――これはアラブや日本や他の文化には全く無い流れだったんだろうか――イギリス、アメリカの発明家が続き、産業として成長します。でも20世紀にはドイツと日本がカメラ市場を制してしまい、今ではフランスのカメラというのはないも同然の存在になってしまっています。

 でもこの分野も、最初の創意工夫はフランス人がなしたと言えそうですね。

 パテ社の動画撮影機、映写機も少しありました。
 写真はまだしも「映画」となると、それができる以前の人間にはこんなものができるとは夢にも思えないしいったい何の役にたつのかも分からない。そういうものだからこそ実際に見た者を完全に屈服せしめることができるのでしょう。
 永倉新八が「土方歳三や近藤勇が映画を見たらどんな顔をするかなあ」って言ったという話、わたしは大好きですね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« アルジェリア... アアア »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。