日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
フランス語圏マンガ研究は
さてmidiさんのコメントへのお答にも書きましたが、シュぺールデュポンみたいなのは、たぶん日本のマーケットに放り込んでも売れないと思います。絵が「きれい」を志向していないし、ユーモアはフランス現代文化がかなり分かってないと笑えない。それにフランス語圏マンガ全体が日本のマーケットでもつハンデ、つまりなじみがないし、色刷りで上質紙で単価が高くて売れないだろうと判断されるというのがここにも当てはまりますから(シュぺールデュポンは白黒ですが、日本のマンガ単行本みたいに判を小さくしたらすごく読みにくくなるでしょうね)。
こんなふうに、フランス語圏マンガはいろんなネックがあって日本市場ではしんどいのでだと思います。
ただ大学みたいなところで研究の対象にする手はあると思います。というか、誰かやっておいてほしいです。文化的鎖国が成立してしまわないためにも。
話は変わりますが、日経けさの「今を読み解く」のコラムは「自由が生んだジャパンクール」という題で、マンガ、アニメのことを取り上げてました。筆者は編集委員の石鍋仁美という人です。それでこのコラムで紹介されている中村伊知哉ほか著『日本のポップパワー』という本では:
「米国に数百の映画学校があり韓国でも大半の美大に漫画やアニメの学科があるのに対し、『マンガ、アニメ、ゲームを日本で学びたいという世界の若者たちの欲求はいまだほとんど満たされていない』とし、留学生受け入れを拡大したいならこうした分野を充実せよと提言」
しているんだそうです(もっともこの本、日経さんが自分とこで出している本ですから、これを取り上げるのはちょっと宣伝ぽいですけど)。
新しいジャンルをプログラムに加えるというところでフットワークがきわめて重いのが日本の大学ですね。でもまあ、少しづつそういう動きがでないこともないでしょう(同じ日経新聞のちらしに、近所の金城大学短期大学部芸術学科の宣伝が入ってまして、ここには「マンガ・キャラクターコース」というのがありますね)。
充実したマンガ学科みたいなものが日本中に十分たくさんできるころ、世界有数のマンガ大国フランスのマンガ界について的確に講義できる人材があれば、(よその大学と差をつけるためにも)ちょっと雇ってみようか、という大学も出てくるかもしれない(たぶんこの「芸」だけで雇われるのはしんどいだろうという気はしますが)。日本のマンガ界自体が停滞ぎみなだけに、そういう方向性は出てきておかしくない気がします。「よそではどうやっているのだろう?」と探索しているうちにはっと打開のヒントが浮かぶのを期待する。これ、よくある心理じゃないですか。
そういうスペシャリストの道を狙う人、出ませんかね? なんらかの形でマンガ業界の中にいながらアカデミックな見地からも評価できる仕事をしておくとか(これはたぶん時間がなくて大変むずかしいでしょうけど・・・)、あるいは大学の既成の学問領域のポストについて食いつないでおいて機が熟すればそちらの分野に打って出られる準備をしておくとかいうような人生スケジュールをたてるわけです・・・
未来はどうなるか分からないのでわたしは全く責任を負う気はありませんけど (^_^;)y もし一生金銭的、地位的に報われることがなくても「まあいいか、自分の好きなことができたんだから」と自分は納得できるはず、と思う若い方なら、そういう人生を考えてみるのもまたよいのでは、と思います。
そしてそういう人がいてくれた方が、日本としても文化の懸け橋役の人材を持つことになって大変いいことだと思うのです。
で、なんべんも繰り返しますけどわたしアルジェリアのことで手一杯だし、こっちの方を愛してます。いまちょっとマミ事件でげっそりきてはいますけど。(T_T)
マンガはそんな夢中になるほど好き、というほどではありません。
だからフランス語圏マンガ研究の方は誰かほかの人、がんばってくださいね。(^_^)y
こんなふうに、フランス語圏マンガはいろんなネックがあって日本市場ではしんどいのでだと思います。
ただ大学みたいなところで研究の対象にする手はあると思います。というか、誰かやっておいてほしいです。文化的鎖国が成立してしまわないためにも。
話は変わりますが、日経けさの「今を読み解く」のコラムは「自由が生んだジャパンクール」という題で、マンガ、アニメのことを取り上げてました。筆者は編集委員の石鍋仁美という人です。それでこのコラムで紹介されている中村伊知哉ほか著『日本のポップパワー』という本では:
「米国に数百の映画学校があり韓国でも大半の美大に漫画やアニメの学科があるのに対し、『マンガ、アニメ、ゲームを日本で学びたいという世界の若者たちの欲求はいまだほとんど満たされていない』とし、留学生受け入れを拡大したいならこうした分野を充実せよと提言」
しているんだそうです(もっともこの本、日経さんが自分とこで出している本ですから、これを取り上げるのはちょっと宣伝ぽいですけど)。
新しいジャンルをプログラムに加えるというところでフットワークがきわめて重いのが日本の大学ですね。でもまあ、少しづつそういう動きがでないこともないでしょう(同じ日経新聞のちらしに、近所の金城大学短期大学部芸術学科の宣伝が入ってまして、ここには「マンガ・キャラクターコース」というのがありますね)。
充実したマンガ学科みたいなものが日本中に十分たくさんできるころ、世界有数のマンガ大国フランスのマンガ界について的確に講義できる人材があれば、(よその大学と差をつけるためにも)ちょっと雇ってみようか、という大学も出てくるかもしれない(たぶんこの「芸」だけで雇われるのはしんどいだろうという気はしますが)。日本のマンガ界自体が停滞ぎみなだけに、そういう方向性は出てきておかしくない気がします。「よそではどうやっているのだろう?」と探索しているうちにはっと打開のヒントが浮かぶのを期待する。これ、よくある心理じゃないですか。
そういうスペシャリストの道を狙う人、出ませんかね? なんらかの形でマンガ業界の中にいながらアカデミックな見地からも評価できる仕事をしておくとか(これはたぶん時間がなくて大変むずかしいでしょうけど・・・)、あるいは大学の既成の学問領域のポストについて食いつないでおいて機が熟すればそちらの分野に打って出られる準備をしておくとかいうような人生スケジュールをたてるわけです・・・
未来はどうなるか分からないのでわたしは全く責任を負う気はありませんけど (^_^;)y もし一生金銭的、地位的に報われることがなくても「まあいいか、自分の好きなことができたんだから」と自分は納得できるはず、と思う若い方なら、そういう人生を考えてみるのもまたよいのでは、と思います。
そしてそういう人がいてくれた方が、日本としても文化の懸け橋役の人材を持つことになって大変いいことだと思うのです。
で、なんべんも繰り返しますけどわたしアルジェリアのことで手一杯だし、こっちの方を愛してます。いまちょっとマミ事件でげっそりきてはいますけど。(T_T)
マンガはそんな夢中になるほど好き、というほどではありません。
だからフランス語圏マンガ研究の方は誰かほかの人、がんばってくださいね。(^_^)y
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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以前お知らせしたマンガミュージアムはマンガ学部を持つとある美大がつくったものですから、きっと、そのあたりから必ずやマンガ研究とフランコフォニー研究をくっつける奇特な人が出現しますよ。
わたしがあまり知らないだけで、フランス語圏マンガ普及のための努力をされている方々は既におられるはずです。頑張っていただきたいものです。
midiさんにあおられてマンガにのめり込みました。あと3つばかりあげておきます。