グナワ

 去る10日はアラブ理解講座(於国際交流基金国際会議場)でサラーム海上さんのグナワ・レクチャーがありましたので、ちょっとグナワのことを書きます。
 ちなみにグナワって主にモロッコに伝わる民俗音楽で、最近西欧の音楽シーンからも注目を集めているものです(例の映画『愛より強い旅』の最後の方ででてくる『トランス』という曲でもグナワの楽器が大きく取り入れられていました)。

 CDでも本当にグナワを聞こうと思ったら:時間はいくらでもあると思える時で(もっとも日本にはいったん社会で働きだすと、もうそんな時間ありません、という生活になっちゃう人が多いんですけど)、ゆーったーりとした気分で、音楽に完全に身を委ねてしまえる体制が整っているときだといいんですけどね。
 でも、それでなくてもグナワって素晴らしいものです。

 サラームさんにひとつだけ反論。日本の普通のリスナーにグナワが単調で退屈に聞こえるとは、必ずしも心配しなくていいんじゃないかという気がするんですが。
 単調と言えば、ジェイムズ・ブラウンのファンクだって単調ですし、ラップは常に単調じゃないですか。
 サラームさんはモロッコの現地に行って何日も朝から晩までグナワ漬け、というようなのを経験されているからそう思うのかもしれないですけど、日本で売っているCDに入っているようなグナワ、とくにジャズ等とフュージョンしたグナワなどを聞くぶんには、単調さは問題にならないと思います・・・
 と専門家に反論してしまいました。 m(_ _)m

 鉄製カスタネットのカルカべがチャンカコンチャンカコンと永遠に鳴り続けて頭に充満するのを、ゴミ箱に箒の柄を付けたみたいな楽器ゲンブリの低い音がベベンベンと妙に心のツボに突き刺さってくるのを、皆さんもいちど体験してみて下さい。 (^_^)y
 
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