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人間を大切にしなければ


 どーんとことを大局的に見て・・・

 やっぱり「人間」を大事にしないといけないと思います。

 現代はそれを意識的に行わないといけないです。市場があり、グローバルがあり、ネットがあってしまい、それらの進展がどんどん加速して人間の一生のスパンのあいだに消化しきれないほど変貌をとげる現代では。

 ローマ法王の交代、オランダの王位継承をみるに、世襲で成り立っていたシステムももうひとりの人間が人間の寿命のスパンをずっと担当することができなくなってきたことを意味すると解せます。

 それでも、人間はだれも、発生から死にいたるプロセスをたどることはかわりないのです。
 「作者の死」はいいのですが、これから文学を読み、映画や漫画を見て、それらについて考え育つ人たち、
 そして文学その他の営みについて考えた人たち、についても考えながら育つ人たち

も、やっぱり発生から成長して成熟し、やがて死に至ることではいかなる「作者」とも変わりはないです。
 Memento moriもいいですが、人間には死ぬまでにいろいろすることが「ある」はず、というか、することが「あってしまう」わけで。
 デュラスのお母さんみたいに「なにもしないでいる」能力は尊いです。なにもしないのも、なにもしないことによって人生を描くことに変わりはないのですから。


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寒い


 これでは冬だ。
 なんかおかしいぞ。
 4月も終わろうかというのに。
 
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かなだはなかなかだ~その19 もんくとん


 着いてみたら、モンクトンの空港から市内には公共交通がありませんでした。
 だからタクシーに乗りました。
 運転手はイラン人でした。もとエンジニアで、国では工場を持つまでになっていたと言ってました。
 でもいまはカナダのはずれでタクシー運転手をやっています。
 こういう感じのイラン人って、世界に多いですね。タクシー運転手さんという職業を貶めるわけではありませんが、彼の受けた教育、彼の努力を考えると、なんという人材の浪費だろうかと思います・・・

 さてモンクトン。

 むかしウォーターゲート事件で大統領をやめたニクソンがモデルの『大統領の陰謀』というテレビドラマがありまして、そこではニクソンが「モンクトン大統領」になってました。ケネディが「カーリー大統領」、ジョンソンが「アンダーソン大統領」になってて。
 モンクトン大統領の役の人はほんと人相悪くて、下品なセリフばっかり言ってました・・・

 でもカナダのモンクトン市は「アカディー」の記憶をとどめる、物静かな町です。

 町自体はたいして大きいものではありません。この表通りがずうっと真っ直ぐ続いてますが、その両側に住宅街が広がる。それだけという感じです。

 でもこの町には大学があって、かなりバイリンガル教育が盛んなのです。
 そしてここではジャニーヌ・ギャランが教えてるんですね。

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かなだはなかなかだ~その18  もんくとんへ


 なんか仕事の話を取ってしまうと、今回の旅の報告はスカスカになっちゃいますなあ・・・

 モントリオールから飛行機でMonctonへ。

 モンクトン?
 
 ここはニューブランシュヴィック州です。ケベック州ではありません。



 カナダというのは、飛行機から見下ろしたときの光景が実に趣きありますね。
 森が、適度に開けている感じがいいんだろうか?・・・
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かなだはなかなかだ~その17 あらぶ


 モントリオールに帰ってきまして。

 これがないと薬味が効かないという・・・

 アラブ人街。地下鉄Cote-Vertuのあたりですね。なんかアメリカのまちみたいだけど。

 本とCDとビデオとDVDとぜーんぶ置いてある店がありました。ここで、この地における「ライ」の存在を確認して満足したわたし。これでわたし的には、旅の意義はありました。
 まあ、売ってるってだけですけど。この店はナンシー・アジュラムかけてましたし、アルジェリアじゃないのは明らかでしたが。

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かなだはなかなかだ~その16  おっさん


 市内もきれいなものです。
 なんか引っかかるところあるんですけど、まあいいか。



 なにげに撮った写真が、なぜかばっちりきまってますね。

 おっさん、いい味出してるよ。
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かなだはなかなかだ~その15 したでる


 ウィキペディアをみるとケベックシティは「北アメリカでも最も古い植民地の一つ」「市内の旧市街はメキシコ以北では現存する唯一の城郭都市」「1985年にユネスコの世界遺産に「ケベック旧市街の歴史地区」として登録」と書いてあるんですが、なんかあまり古い感じはしないです。

 この城塞の壁なんか、モザイクみたいできれいでしょう?

 いまでも軍が使ってますけどね。
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かなだはなかなかだ~その14 氷


 ホテルのカフェから見下ろす白いセント=ローレンス川の眺めは格別でした。

 広い広ーい川の氷がばきばき割れ始めていて、時に氷をかき分けて遊覧船が通るのですよ・・・

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かなだはなかなかだ~その13 内陣


 このホテルのなか、入口を入ったところです。

 豪勢です。
 なぜだか、中尊寺金色堂を連想しました。

 わたし中尊寺行ったことないんですけどね。(汗) なぜだろう?

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かなだはなかなかだ~その12 ケベック・シティ・ホテル・・・ん?


 さてこのケベックシティLa Ville de Quebecの佇まいでいちばん考えさせられるのは、この街のてっぺんにこの巨大な建物が聳えているということですね。

 "Quebec City Hotel"・・・なんて名前じゃありませんよ。
 Fairmont Le Château Frontenacというホテル(あちこちでいろいろ書いてあるけど、フランス語でちゃんと読むなら「フェルモン・ル・シャトー・フロントナック」になるはず)・・・

 つまりこれが「ホテル」だっていうことが。

 わたしとしては、ホテルであるからには営利企業のはずで、営利企業であるなら倒産することもありうるわけなんだけど、こんな圧倒的なランドマークであるホテルが倒産しちゃったらいったいどうするんだろう、ってどうしても思ってしまうのです。

 この手の建物は普通数百年前に、資本主義が確立する前に建てられたお城というのが一般的だと思うのですが、それだったらたとえ現在、なかががらんどうでも――アルジェリア・オランの「城塞」みたいに。要するにわが愛しのアルジェリアは絶好の観光資源が使いこなせてないんです!――格好はつくと思うんです。もともとの目的が軍事、居住、威容を示すこと、あるいは自分の趣味を追求することにあったわけだから。

 でも「倒産したホテル」ではだめ。失敗、敗残、無残・・・でしかない。お金儲けの目論見が潰えちゃったという記号でしかない。

 でも現代には封建時代のお殿様はいない(そういうのはルードヴィヒ二世でおしまい)。こういうものを建てようとするなら、営利企業にせざるを得ない・・・

 ちなみにこのホテルは、カナダ太平洋鉄道が建てたのですね。

 鉄道。それがモデルニテの特権的トポスであることも、なんか引っかかります。
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