退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「深海魚のあれこれと『男に都合のいい物語』」について

2022-04-29 02:27:52 | Weblog
くもりのち晴れ。GW前の仕事納め。

尼岡邦夫「深海魚ってどんな魚 驚きの形態から生態、利用」を見て読む。

9年前に出たものなので現在はおそらくもっといろんな種類が。
それにしても何とも「不細工な」魚たちよ。

生き延びた途方もない年月を思えば。
「自然のなせる業」の不思議を思うのみ。

彼らは生きている間も死ぬ時にも言葉を発しない。
それでいて十分に魅力的なのだから。

「人類」などという生きものの在り様をあらためて。
どうせ言葉を発することが出来るならせめて「まともなもの」を。

フリッツ・ラング「リリオム」(’34)を観る。

遊園地の回転木馬に客を誘うリリオムは「女たらし」で。
客のジュリーと戯れた結果嫉妬に燃える園主のマダムにクビにされ。

「変わり者」のジュリーはリリオムを愛し。
やがて結婚するものの働かない彼に暴力を奮われたりもし。

それでもジュリーに子どもが出来たことを喜ぶリリオムは。
金のために強盗を働くのだがといったお話。

いかにもな「場末の物語」に「神様」が加わるのがポイント。
「現世」と同じく「警察署」が登場するあたりがなかなか。

リリオムにシャルル・ボワイエ、ジュリーにマデリーン・オズレイ。
園主のマダムにフローレル、ジュリーを心配するマダムにマクシミリアン。

音楽にジャン・ルノワール、撮影にルドルフ・マテの名前など。
88年前の作品にはいささか「SFチック」な描写もあり。

ただし「殴られても痛くない」うんぬんのそれは何とも微妙。
いかにも「男に都合がいい」だけなので。

そう言えばノエル・ロクヴェールが警察官で出ていた模様。
かの俳優の独特のキャラクターを知っておいても悪くない。
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