退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『現前性』が見失わせるものとわれわれの『近視眼』あるいは爽快な映画」について

2024-03-30 02:46:42 | Weblog
晴れ。汗ばむ陽気。

ジョン・デューイ「公衆とその諸問題」を途中まで読む。

「近代国家」というものの「儚さ」と同時に。
やはり「戦争のために出来たもの」だということを覚えておきたい。

「民主主義」も含めて「現前性=今ここにあること」が勝ってしまい。
それが出来た「前提」を問うことまでには至らず。

「慣性の法則」は物理学以上に我々を拘束する。
さらには「近視眼」の影響も少なくなく。

常にブラッシュアップがないと劣化するのはいずこも同じ。
いちおう明日読了予定。

アスガー・レス「崖っぷちの男」(’12)を観る。

F・ゲイリー・グレイ「交渉人」(’98)を思い出させる内容。
そこに「宝石奪取」を加えた工夫がなかなか。

「飛び降り」をエサにした無実の証明のための「時間稼ぎ」によるサスペンス。
いかにも「白人風」のドハーティ、エド・バーンズがいい感じ。

エド・ハリスの「悪役ぶり」はさすがの貫録。
こういう存在が「重し」になるからこそ主人公は「輝く」わけで。

いかにも頼りなさげな弟ジェイミー・ベルは「英国風味」で。
その恋人ジェネシス・ロドリゲスはちょいと「お色気」など。

客室係ウィリアム・サドラーの使い方も見事。
主人公の父親の処理も含めて。

こういう作品を観ると気分爽快になる。
本作はもっと評価されるべき。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「『退行の時代を生きる』こ... | トップ | 「異様に読みにくい翻訳の古... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事