退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「映画と音楽」について

2016-08-20 02:32:18 | Weblog
晴れ。夜に少し降る。

小林信彦「ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200」を読む。

ここに挙げられた作品の数々が「氷山の一角」でしかなく
こちらは未見の作品も少なくないのだからこの「キャリア」の違いたるや。

「おまえには人間の心はわからねぇ!」という文章で著者は珍しく「叫んでいる」。
もっともこれが「本来の姿」なのだ。

「この胸のときめきを」についても同様。
「貧乏ごっこ」をする若者たちとは違って貧乏から手が切れなかった事実よ。

「本気を出す」と周囲から浮いてしまう「体質」は橋本治とよく似ていて。
いまだに「現役」であるパワーの源を垣間見たような。

アマリア・ロドリゲス「tudo esta e fado」(’05)を聴く。

ポルトガル民謡ファド(運命あるいは宿命)の「女王」のアルバム。
感情を直撃する歌声にしばし酔う。

ただし後半にはやや飽きたのか
前半にいい曲が集中しているように思えてしまう。

引き続き「Tango Mania」(’99)を聴く。

男性ヴォーカルの声は魅力がないわけではないけれど女性の方が落ち着く。
いわゆる「普通のタンゴ」とは異なりあれこれ「工夫」をした内容。

タンゴを十分に知った上で聴く必要がありそう。
素人にはいささかヒネりすぎかも。

さらにカーティス・フラー「BLUES-ETTE」(’59)を聴く。

デトロイト出身のモダンジャズのトロンボーン奏者だとのこと。
全体に落ち着いて聴けて気持ちいい。

ついでに「オリジナル・サウンド・トラック ベスト60 VOL:2」を聴く。

ヘンリー・マンシーニ「ムーン・リバー」を皮切りにドリス・デイ「ケ・セラ・セラ」
ジーン・ケリー「雨に唄えば」あるいは「シャレード」など。

エセル・マーマンの「ショウほど素敵な商売はない」がさすがに素晴らしい。
ソフィア・ローレン「マンボ・バカン」という「変わり種」もあり。

かつて観た映画のシーンがさまざまに蘇る仕組み。
これもまた楽しからずや。
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