退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『おとなしく暮らせないわれわれ』の姿と『物理法則』と『人の在り様』の対照ぶりがいい感じの映画」について

2024-03-06 03:34:50 | Weblog
雨。終日降り夜中に止む。

池谷裕二・紺野大地
「脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか」を読む。

「纏活力」というのは前者の「造語」なのか。
「纏=まとい」を振る「活力」だと理解しておく。

後者の文章が非常に読みやすいのは確かで。
ただし「すれっからしの読者」には「新たな情報」が少なかったかも。

「失われたものを取り戻す方向」でテクノロジーが進むのには同意するが。
「今までになかったものを手に入れる方向」については微妙。

とはいえこの種のことは否応なく「進む」はず。
どうにも「おとなしく暮らせない」のがわれわれらしい。

もっとも「マトリックス」(’93)のように「封じ込める」のもあり。
未来の人工知能に期待したいところ。

ガウラヴ・セス「マルチバース」(’19)を観る。

漱石「虞美人草」の「同一の空間は二物によって同時に占有する事能わず」が「ルール」。
そこに「無限のループ」を加えた格好。

ロレッタは変わりなく。
「向こうから来た」ジェリーも同様。

ダニーとエイミーの変貌ぶりが味わい深く。
ふたりの在り様が対照的なのも覚えておこう。

挿入される花のショットについても。
海岸線の傾くそれもなかなか。

もっと多くの人々に観られるべき作品。
「カナダ」という「土壌の豊かさ」をあらためて。
コメント
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