退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『好きであること』の意味を感じさせる本と状況が複雑である時こそシンプルであれということ」について

2024-03-02 23:28:22 | Weblog
晴れときどきくもり。今日も風が冷たく強く。

小林信彦「決定版 日本の喜劇人」を読む。

「『人情喜劇』と『ナンセンス喜劇』」という軸にふむふむ。
個人的には後者に軍配を上げたいところ。

それにしてもこの「集中力」たるや。
「本業の小説」を書けなかった時期とはいえ。

大瀧詠一も橋本治も此岸から消え。
もちろん井原高忠や香川登枝緒、沢田隆治も。

本作で採り上げられている喜劇人を順に。
古川緑波、榎本健一、森繁久彌、伴淳三郎、三木のり平、山茶花究、有島一郎、

堺俊二、益田喜頓、トニー谷、フランキー堺、脱線トリオ、クレイジー・キャッツ、
渥美清、小沢昭一、てんぷくトリオ、コント55号、由利徹。

藤山寛美、植木等、伊東四朗に加えて。
ビートたけし、タモリ、明石家さんま、志村けん、大泉洋など。

圧倒的な内容に首を垂れるよりなし。
「好き」というのはこういうことなのだと思うことしきり。

マル激を観る。

今回は「トランプが米国大統領になるのが確実な現実」を見据えて。
「リベラル」がウクライナとガザで「二枚舌」を使うことをあらためて。

前者には当初相当の援助をしたにもかかわらず現在は微妙に。
後者に関しては「武力による現状変更」を認めていて。

「かの国の歴史」によると。
銃規制をすれば死亡者は減るがそれは「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」ではないと。

わが国でもかつては「アジア主義=欧米とは異なる価値観」を守れと。
「人道主義的な『正しさ』」はあるがそれを現実にするのは簡単ではなさそう。

ただし。

ガザで3万人が殺されている「現実」はあり。
ウクライナでもそれは同様で。

この種のことを許していいのかというのが「基本」なはず。
いつまでも「米国追随」でいいのかというわが国の姿勢も同様に。

敢えて言うとすると。
「悲惨な過去=歴史」に縛られるより「現実」を生きたい。

プーチンもネタニヤフも所詮「歴史の一部」に過ぎず。
「ダメなものはダメ」というシンプルさがむしろ求められるのだと思うのだが如何。

「難しさ」が説かれる時にこそ実は「簡単な答え」がある。
そのことを忘れずにおきたいもの。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「富の集積が生み出す文化とさまざまな問題を薄く浮き彫りにする映画」について

2024-03-02 02:45:33 | Weblog
晴れときどきくもり。夜風が強く冷たく。

「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」を見て読む。

副題に「華麗なる英国のライフスタイル」。
「いたずらな富の集積が生み出す文化」よ。

それをもたらしたのは「東インド会社」で。
「大英帝国」があった時代のこと。

かの国の歴史をあらためて。
ジュエリー以外にレースの紹介もあって。

「美しいもの」は存在するだけでいい一方。
「人工」よりは「自然」な方が好ましく。

石川慶「ある男」(’22)を観る。

あれこれの「問題」を複雑に絡めた内容。
描写が簡潔なのがよく。

柄本明の「怪演ぶり」はさすが。
眞島秀和、小籔千豊、モロ師岡に加えて池上季実子が出ていたり。

山口美也子、きたろう、でんでんなど。
悠人の坂元愛登もなかなか。

窪田正孝は「いつも通り」で彼に寄り添おうとする河合優実。
妻夫木聡と真木よう子の「夫婦関係」にふむふむ。

清野菜名と仲野太賀のそれも同様に。
安藤サクラの母親ぶりもあり。

ラストはまるで「ホラー映画」。
「ミイラ取りがミイラに」という言葉そのままに。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする