退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「病んだ母親と父親の影の薄さあるいはカラダの賢さと趣きのあるドラマ」について

2018-01-10 02:34:26 | Weblog
『雨。一日中降る。

岡田尊司「シック・マザー 心を病んだ母親とその子どもたち」を読む。

十分な愛情を注がれたからこそ「冒険」もできるのは道理。
なぜならいつでも「帰って来られる場所」があるから。

それがうまくいかないとあれこれ大変なことになる「実態」について。
「産後うつ」については誰もが知っておいた方がよさそう。

とはいえ「現実」は「遺伝」も含めてさらに複雑。
「病んだ母親」も昔は「子ども」だったり。

本書の記述について「正確な判断」を下せるはずもなく。
ただしここには「父親の姿」が薄いような。』でまた寝る。

くもりときどき晴れ。風強し。

田中泯・松岡正剛「意身伝心 コトバとカラダの作法」を読む。

前者については「俳優」として出演したあれこれを観たことがあるのみで。
なぜか昔から名前だけ知っていたものの肝心の踊る姿を観たことがなく。

後者が前者との関係が深いことも知らず。
この種の「感覚」を持っていることも同様に。

もっと早く知っておくべきだったと思うことしきり。
「世界の複雑さと豊かさ」を味わえる力を持っていたいもの。

深夜「夢千代日記」(’81)の後半の再放送を観る。

脚本・早坂暁 音楽・武満徹 演出・深町幸男。
「津波てんでんこ」ならぬ「てんでしのぎ」という言葉をあらためて。

今にして思えば何とも「豪華な」俳優陣の名前を挙げておく。

吉永小百合、楠トシエ、樹木希林、秋吉久美子、大信田礼子に夏川静江。
緑魔子、伊佐山ひろ子、田島令子、片桐夕子に佐々木すみ江、村瀬幸子、加藤治子。

林隆三、中条静雄、ケーシー高峰、長門勇、岡田裕介、北村総一郎、
沢竜二、草薙幸二郎、丹古母鬼馬二ら(知っている名前だけ挙げてすまん)。

あがた森魚も出ていて「赤色エレジー」「最后のダンスステップ」を歌ったり。
今から37年前にはこんなにしみじみと素敵なドラマがあったことを忘れずに。

それぞれに「事情」を抱えた人々のいる小さな田舎の湯の里。
「人間模様」という形容がいかにもふさわしい作品。

すべてを知った林隆三の刑事が「証拠」を燃やし刑事を辞めるという展開が趣き深い。
こうした「気持ち」を失って久しいのがわれわれだということをあらためて。 
コメント
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