アメリカ人(92歳で今年6月に逝去)絵本作家。
残念ながら絵本はまだ手にとって見たことがない。
恥ずかしながら、生前のテレビの録画ビデオを友人が貸してくれるまでその存在すら知らなかった。
女手一つで4人の子育てを終えた57歳から第二の人生として作った広大な庭に寄り添いながら、衣食住を手作りしてゆっくり流れる時間の中、一人で生きた。
絵を描くときは自分と向き合う時間。
ビデオの中で彼女が語った印象的な言葉を記しておきます。
「人生は短いから一つひとつが大切、草取りも皿洗いも楽しむの」
「日々の喜びは自分の手で作り出すもの」
「私は幸せ、不幸になってる暇なんか無い」
「幸せは自分で作るもの。でも、焦っちゃだめ、時間がかかるもの」
絵本の中で紹介されていた文章として
「それでも美しい夢は生きている。夢は儚いものだなどと言うのはよそう。この世界で壊れずにいるのは夢くらいなものではないか(作者不詳)」
花を慈しみ、動物と共存しながら手作りの衣食住を楽しむ、その一本筋の通った姿は素敵な92歳の女性。
小さなことでもその美しさを見過ごして生きているとしたら勿体ないと言う。
それはゆったりした時間を生きているからこそ、そして豊かな感性があるからこそ気づくことが出来るのでは。
本当の豊かさとは何だろうか、またまた考えさせらる。
写真:折鶴蘭 8月9日撮影
久しぶりに咲きました。