地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

スウィーツ

2009-01-04 16:19:18 | ギリシャ語

 Γλυκα(グリカ)

 ギリシャスウィーツは、エジプトイランと同じような中東系。甘くて頭がクラクラしてくる・・・碧の言葉を借りれば「脳天に突き刺さるような甘さ」である。街を歩いていて、やたらと長いギリシャ語表記の看板「ζαχαροπλαστειο(ザハロプラスティーオ)」が見えたら、それは菓子店。カフェを併設しているところもある。

 代表的なもので胡桃のパイ(バクラバ・写真左下)、細い糸状の生地でいろいろな木の実を包み焼きにしたもの(カダイーフィー・右下)は、どちらも蜂蜜のシロップがたっぷりかかっていて、とにかく甘い。でも怖がらずにトライしてみると味がよく、時々買ってきては「うわぁー!」と目を回しながらも数日かけて楽しんだものだ。一度に食べなければ結構、いけるのである。

 カフェで普通のケーキを注文するとフォークではなくスプーンがついてくるのもギリシャ流。これはスポンジにシロップが染みこんでいるためである。どれもこれも重たくどっしりとした味。ギリシャの友人を招待した折、手土産に持ってきてくれたホールのケーキが入った箱の重さは半端でなかった。砂糖が控えめで繊細なスウィーツを食べ慣れている日本人にとってはギョッとするものばかりであるが、今、こうやって思い出すと妙に懐かしい。「スウィーツ」という優しい語感が似合わない鮮烈な甘みのギリシャ菓子なのだ。

 他、街のキオスクで簡単に買える小さな菓子類を見ると、胡麻のおこし、ピスタチオやアーモンドをキャンディーやヌガーで固めたもの、薔薇水を使った小さな羊羹のような菓子などがある。胡麻おこしやピスタチオ菓子は馴染みやすい味であり、5㎝×15㎝の薄型長方形のハンディーサイズ。小腹が減った時に歩きながら食べるのにピッタリ、またお土産にもオススメである。

 ところでギリシャ語でスウィーツはグリカ。これは「グリコ(甘い)」の名詞形である。初めて聞いた時、大阪・道頓堀のネオンに輝くキャラメルのキャラクターを思いだしてしまった。江崎グリコHPをチェックしてみると商品名だけでなく社名にもなっている「グリコ」は、栄養素「グリコーゲン」からとっているということがわかり、更にグリコーゲンの語源を調べるとやはりギリシャ語にたどりつく。ポッキーやプリッツに親近感がわいてきた。(さ)

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14 コメント

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Unknown (タヌ子)
2009-01-04 19:28:18
まさに脳天を突き刺さる甘さですよね。
でも私はアラブ菓子が好きなので、この甘さは大丈夫。
逆に洋菓子の甘いのは耐えられません。
考えてみるとケーキをフォークで食べる国って少ないのかもしれませんね。
フランスでは小さなケーキ用のフォークは存在せず、ケーキはスプーンでいただきます。
『グリコ』はギリシャ語のお菓子から来ているのかと思ったらグリコーゲンからだったんですね。
でもその語源もギリシャ語とは・・・
文明発祥の地が世界に与えた影響は極東の小さな島国にも根付いているのですね!
Unknown (kyotakaba)
2009-01-04 21:06:52
ホロニアポラー&カリーホロニア でございます。
タヌ子さん (さらさ)
2009-01-05 11:48:22
アラブ菓子、お好きなんですね!
確かにケーキなどのイメージで食すると甘さに驚きますが、別の系統の菓子として味わうと楽しめるのかもしれません。嫌な甘さではないですよね。ですから「洋菓子の甘い方が耐えられない」という感覚、よくわかります。
なるほど、フランスもケーキはスプーンですか!小さなケーキ用フォークがないというのは意外でした。他の国はどうなのか?気になります・・。
グリコーグリコーゲンのつながりを知って嬉しくなりました。本当にはるばるたどり着いたギリシャ語という感じですよね。
kyotakabaさん (さらさ)
2009-01-05 11:49:54
フロニアポラ!
カリフロニア、エピーシスです!
今年もどうぞよろしくお願いしますね。
そちらのブログにもまた伺います。
あけましておめでとうございます。 (がんさん@大和の国)
2009-01-05 19:41:05
本年もよろしくお願い致します。
私は糖尿病(割と安定的ですが)なので、甘~い物を見ると背筋がぞぞっとします。(そんな私でもたまにはカロリーを気にしつつケーキを食ったりしますが…)
で、必ず思うのは「この人達(人種)は糖尿病にはならないのだろうか?」ということ。
人種によってなり易いタイプとなり難いタイプがあるようですからね。
ギリシア人は大丈夫なのかな~?
ともあれ、今年一年、良い年でありますように。
ギリシャでカフェ! (yuu)
2009-01-05 21:41:30
ああ~~~ギリシャでカフェに入るなんて
小粋なこと、是非してみた~い!
どんなに甘くても食べたい!!ギリシャ製ってだけで最後まで食べますとも(笑)
グリコにナイキ、キリストの"Xmas"のX,
何でもかんでも辿ればギリシャ♪
今年も一年、ギリシャの夢を見させてくださいね^^
明けましておめでとうございます! (yokocan21)
2009-01-06 00:48:20
ギリシャのお菓子も激甘なんですね。ほほほ、トルコと全く同じですよ。バクラヴァやカダイフといい、これも全く同じ。あの甘さって、慣れてしまうと結構美味しく感じられてしまうんで不思議です。(って、私は既に感覚がマヒしてしまってるのかも!)
アテネの街角でよく見かけた、ココナッツの塊のような長い長方形のお菓子、あれも美味しかったです!ああいうのって、トルコでは見た事がないんですよね。
今年も、ギリシャの楽しいお話、色々と聞かせてくださいね!よろしくお願いします♪
がんさん (さらさ)
2009-01-06 12:19:14
こちらこそ本年もよろしくお願いします。
ギリシャのケーキは、がんさんが紹介されている奈良や京都のものとは全くの別物。今、丹波栗のケーキが浮かんできましたが、洋菓子とはいえ季節を盛り込んだ美しい姿はやはり日本の文化ですよね。
この糖分は料理に砂糖を使わないから許されるのかな・・と思ったりもします。コーヒーに入れる砂糖の量もかなり多めですよ。糖尿のことはわかりませんが、スリムなお姉さん達も中年は皆さん、どっしりの体型になっていますね(笑)。
yuuさん (さらさ)
2009-01-06 12:32:16
ギリシャのカフェは一杯のコーヒーで延々とおしゃべりするギリシャ人達の活気(?)に溢れ、とてもにぎやかです。
老舗のお菓子やさんのカフェは独特の雰囲気があるし、ギリシャらしく遺跡や海のそばのカフェなんていうのも最高ですよね。
ケーキは甘いですが、味は良いです!木の実や蜂蜜など材料がいいからでしょうね。書いていると食べたくなってしまいます!
yokocan21さん (さらさ)
2009-01-06 12:43:31
あけましておめでとうございます。
やはりトルコも同じですね(笑)ヴァクラバやカダイフは名前まで!初めは甘さとシロップべったりの形状に少し戸惑いながらも、よく味わうと美味しさがわかりました。「絶対食べられない!」という日本人の方もいましたが、私はわざわざ買いにいくほどでしたよ。懐かしいです。こればっかりは日本では作れないですし・・。食べたいです!
そうそう、ココナッツのお菓子も美味しいですよね。散歩の時に買って歩きながらかじっていました。これはトルコにはないんですね~。
yokocanさんの方にも伺います!

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