ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

【資料室だより】台本探し

2017年07月21日 | 資料室だより

蝉が鳴き始めて、梅雨明けの暑さが続いています。

4月から5月の連休期間中は中学・高校演劇部のみなさんが
新入生歓迎会や文化祭に向けての台本探しで当資料室を利用してくださっていました。 


新入部員さんが次々に貸出カードを作り
先輩部員さんたちが台本の探し方を後輩たちに伝えている様子は
演劇が次の世代へ脈々と受け継がれていく瞬間のように感じられて
当資料室の空間を通してその橋渡しをさせていただいているように思います。

春の台本探しが一段落して、最近はピッコロフェスティバル
阪神支部大会発表会に向けての台本探しで再び若者たちが集いはじめます。

阪神地区の高校演劇は60年の歴史があり、先日、兵庫県高校演劇研究会・阪神支部による60周年記念誌が刊行されました。
その活動は当館が開館した1978年よりも前から続いています。

冊子には、各高校別の作品名・作者名・顧問名などを網羅したページがあり、
見れば懐かしい気持ちで当時を思い出す元・高校演劇部生もいるかもしれません。

当資料室では、平成7年頃から高校演劇阪神支部大会で上演された台本を収集しています。
8月にはピッコロ劇団ファミリー劇場が上演されます。
赤ずきんちゃんを題材に書いた音楽劇です。
ユーモアあふれるお芝居を観た後に、演劇創作の素晴らしいヒントが生まれるかもしれません。
台本探しと観劇があわせて出来るのはピッコロシアターならではの特徴です。

資料室担当 戸川