ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

中学生からPRメッセージ

2016年05月29日 | 劇場の話題

5月24日から一週間、地元の中学2年生3名が
職業体験「トライやる・ウィーク」にやってきました。
期間中、公演チラシの送付作業や舞台裏見学などを行いました。



また、ピッコロ劇団公演「メトミミトヤミ―小泉セツと八雲の怪談―」のお稽古を見学したり、台本や企画書を読んで中学生から見た舞台の見どころを書いてくれました。

3人のPR文をご紹介します。

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伊丹市立東中学校 岩田さんより

16歳で左目を失明してしまった八雲。
時が過ぎ、八雲はセツという女の人に出あいます。
何も見ることができない八雲に、セツがたくさんの物語を話します。

“耳なし芳一〟”雪おんな〟“生霊死霊〟の物語を話します。
「美しいもの」「小さなもの」を目で見ることができなくても
想像することでいろいろなものを見ることができる…ということに感激しました。

私は、想像をすると「自分の見たい“美しいモノ〟をいくらでも見ることができるのだな」と思いました。

皆さんも、この不思議な体験をしてみてください。
あなたはどんな“美しいモノ〟そして”小さきモノ〟を見ますか?

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伊丹市立東中学校 三原さんより

この作品は、小泉セツと小泉八雲の怪談話です。
作品の中には「雪女」や「耳無芳一」「生霊死霊」などの怪談も入っています。

小泉八雲はギリシャ生まれのアイルランド人です。
新聞記者、随筆家、小説家、研究家などさまざまな仕事をしていました。

生まれた時の名前はパトリック・ラフカディオ・ハーンで、ラフカディオがファーストネームであり、ミドルネームでもありました。

八雲は16才の時のけがで、左目を失明してしまい右目もとても近眼で、あまり見えていませんでした。

八雲は、そんな左目をとても嫌悪しており、写真を撮るときも右だけをカメラに向けたり、うつむいたりし撮っていました。

八雲は、島根県の松江でセツと出会いました。
セツは八雲に幼い頃から聞き集めた、物語を聞かせて、八雲はその話を見えない目で書き残しました。

八雲が見えない目で、美しいもの、小さなものなどを見ようとする、とても迫力がある良い作品になっています。

劇中のほたるが飛んでいるところはとてもキレイで、人が演じているようには見えませんでした。

あなたもこのゴーストリーな世界観をあじわってみませんか?
ぜひ見に来てください。


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西宮市立上ヶ原中学校 和田さん

「メトミミトヤミ」の見所は、八雲とセツのghostlyなお話です。

16歳で左目を失った八雲は、時がすぎ松江でセツと出会います。
セツは八雲に日本の昔話をたくさん話しました。それもカタコト日本語で。

舞台に出て来る、ホタルは女優さんや俳優さんが演じておられますが
まるでそこにホタルがいるかのように、演じておられます。
 
そこに私はすごく感動しました。
 
そして、この作品から学ぶこともたくさんあります。
目を失っても、豊かな想像をすれば見るよりも得られる物は多いはずです。
 
やはりプロの女優さん俳優さんは表現の仕方も、たった1つの光を照らすのも気持ちが入っていて本当にすごいなぁと思いました。
 
ホタルが生きているみたい…。と私は見た瞬間そう思いました。
この作品をぜひ見てください。

私と同じ感動を、あじわってみませんか?劇場へ見に来てくださいね。