ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

音楽ドキュメンタリー

2011年03月27日 | 音楽

 

この前はBSの「エリックサティ特集」を見たのだが、今回は「ショパン特集」。「エリックサティ」の方は、ナビゲーターが問題だ(本人実際に興味があるのかという点で)と書いたが、今回は同じタレントでも松下奈緒という実際ピアノを弾く人間で、しかも個人的にもショパンに関心が高いので、音楽家に対する温度差は非常に大きかった。当然見てるほうにそれが伝わるので番組としての説得力も大分違う。唯一残念なところは、私がサティには興味があるがショパンにはあまり興味がない点である。それにしても、松下奈緒が弾くショパンは、当然ショパンコンクールに出るほどのものではないだろうが、素人耳では十分うまく聴こえる(要するに違いが分からないだけのことだが)。

と、さして興味がないショパンだったが、ドラクロワと交友関係があったとか、ジョルジュ.サンドとのいきさつとか、音楽と関係ない知識は増えた。因みにサティでは、サティがヴァラドン(ユトリロの母親)と関係があったとか、「Vexation」と言う曲の意味が嫌がらせであるとか、クイズ番組の答えのような知識が増えた。

こんな知識が増えたからといって、その音楽に対する理解が深まるわけではないが、ひょっとすると、違った角度から捉える視点になりうるかもしれない。と、取って付けたような理由で、この手の番組をつい見てしまうのである。今回の正式な番組タイトルは「松下奈緒 ショパン、私の恋人」というべたなものでした。しかも再放送。しかも今聴いてるのはブライアン.イーノの「discreet music」。

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