このところ良くチーズを食べているので、そういう時
の必須アイテムのパンが欠かせない。
チーズトーストにでもするのなら「食パン」でも可だが、
どう考えても「シェーブル」や「ウォッシュタイプ」に
「食パン」は合わない。
どうしても、所謂フランスパンの「バゲット」や「パンド
カンパーニュ」がほしくなる。
となると、そういうパンを売っている店で買うわけだ
が、地元ではその選択肢はあまりない。
つまり、あるレベル以上の「バゲット」を売っている
店は多くないということだ。
ここのところはずっと「Tomo」という店の全粒粉の
「バゲット」だ。
レトロタイプとか言うのだろうか、もちっとしたテク
スチャー(格好付けて表現、ちょっと厭味か)と、厚
めの皮のバランスが良く、粉の味があるので一番好き
なのだ。
しかし、店がちょっと遠いので、買うタイミングが合
わないと、買えない場合が多々ある(遅いと品切れとい
うことも)。
そうだ、ここは映画少年Yもご贔屓にしていた。
彼の場合、一年を通じてコンスタントに週一のペース
で通っているらしい。
私の場合はチーズがあるときだけだが。
間違いなくYは、超常連である。
ああ、Yの話ではなかった。
それで、この前行った時が、ちょうど物が無いという
時であった。
仕方ないので、このところご贔屓の例のチーズを買っ
ているスーパーへ行くことにした。
一般的に言って、スーパーで売っている「バゲット」で
レベル以上のものは殆ど無い。
「紀ノ国屋」などのスーパーは例外だ(田舎に、そんな
スーパーなどあるはずも無い)。
それは分かっているが、チーズも本格的なものを扱っ
ているからもしや、と淡い期待を0.1パーセントほ
ど抱いたのだ。
パンの前に、一応チーズ売り場も確認。
すると、「スティルトン」があるではないか。
一応説明すると、イギリスのブルーチーズで、「ロック
フォール」「ゴルゴンゾーラ」とあわせて、世界三大
ブルーチーズと呼ばれている。
個人的には、ブルーチーズの中で一番好き。
考えてみれば、イギリスの美味いものの数少ない中の
一つというか、唯一か。
その「スティルトン」を売っていたのだ。
早速、購入。
しかも、値段が安め。
こういうところが、何となく田舎の狙い目という気が
する。
この時点では、品質は大丈夫かという一抹の不安はあっ
た。
というのも以前、田舎で他の店で売っていたものを、
つい買ったことがるが、それはひどい状態で、食べられ
たものではなかった。
チーズは発酵食品なので、保存状態が重要なのだ。
続く。