ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

マンステール

2008年04月02日 | 食べ物


ここにきての気温0度は、連日マイナス10度のあの
頃の寒さより応えるかもしれない。
身体がすでに暖かさを知った故の不幸か。
三寒四温の三寒がきついのだ。
それより、この辺のガソリンも値下がりしているのだ
ろうか。

いろんなものが値上がりしているのは、日々実感する。
最近発見したスーパーのチーズ売り場は、それまでは
通販で取り寄せるしかなかったチーズを、普段買える
という状況にしてくれたが、試しに最近のチーズの値
段をネットでチェックしてみた。
久しぶりに見ると、随分変化していた。
大体二割以上上がっていたのだ。
「シェーブル」とか「ブルビ」は、もともと高めで、
なかなか沢山買うということは出来なかった。
100グラム800円以上はしていたのだ。
しかし、今回見ると何と1000円以上だ。
100グラムなんてほんの僅かである。
それが1000円以上。
完全に贅沢品の仲間入りだ。
円高なら逆になるはずだが、ユーロ高と原油高がそれ
以上ということなのか。
確かに、チーズなんて基礎食品でもないし、贅沢品と
言ってしまえばそうかも知れない。

そうやって考えると、例のスーパーのチーズは、100
グラムあたりに換算すると、「シェーブル」も「ブルビ」
も700円くらいだった(ものは当然違うが)。
これはお値打ちというものだろう。
それにこの前は、ウォッシュタイプも結構おいてあるこ
とも発見した。
「マンステール」「ルブローション」ともう一つアルコ
ールで洗ったタイプのものがあった。
売り場を存続させるためにも、ここはせっせと買わな
くては、と思いを新たにしたのは言うまでもない。

で、その時に「マンステール」を買った。
このアルザス地方の臭いチーズは、本格チーズの味に目
覚めたきっかけチーズだ。
とろとろになたくらいの「マンステール」と、当時一緒
に取り寄せた、パリの「ポワラーヌ」というパン屋のパン
ドカンパーニュの組み合わせは、史上最強と思ったもの
だ。
今でこそ「ポワラーヌ」は有名だが、その頃は(十七八
年前)殆ど知られてなく、こちらも単に好奇心で取り寄
せたのだった。
物凄く固く、酸味の強いパンは、単独で食べても美味い
とは思えなかったが、「マンステール」と食べると本当
に美味かったのだ。
これも「マリアージュ」というやつか。
今から考えると、インターネットなど影も形も無い時代
にも関わらず、結構いろいろやっていたものである。
本当、好きものなんだね。
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