世の中、五輪を楽しみにしている人は圧倒的多数のようで、昨日のような内容のことを言うと完全に仲間はずれ的立場に立たされるようだ。知り合い(主婦)が、興味がないと言ったら、白い目で見られ、他の主婦たちからまるで非国民のような言われ方をされたらしい。根底に素朴なナショナリズムがあるので、基本的には戦中と同じ構造が見られるわけだが、知り合いはその後、その主婦連とはなるべく関わらないようにしているそうだ。
確かに五輪に対して興味がないと言う人間は、所謂ひねくれものの人間に属している。その意味は多数派に同調しないというだけのことであるが、ここでは更に協調性がない因業と呼ばれるような人間と混同される嫌いもある、というか、大体五輪に興味がないと言うことのみでそこまで判断されることが多い(言う方はその意味をこめたい)。非国民扱いで、更に因業呼ばわりされるのなら、すんなり多数派に同調しておこうと思うのは極めて自然なことである。ゆえに、多数派に益々流れる、というわけである。五輪楽しみ、何て言っておいた方が色々楽でもあるのだ。しかし私の場合、絶対そうは言わない。今更仲間はずれなどどうでもいいのである。