ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

宴会料理

2010年12月24日 | 食べ物

 

 

今年初の忘年会(後にも先にも)。今回はちょっと珍しく鰻屋で。昔はかなり好きなものだったが、いつからかそれ程食べなくなり、今では年に一回食べるか食べないかのものとなってしまった鰻だが、一体どんなものが出るのかと、少々興味があった。

実際出てきたものは、天ぷら(エビとキス、キスは鮮度悪し)、刺身(ホタテ、サーモン、マグロでマグロは臭みあり、サーモンは食べず)、鱈ちりと、所謂宴会メニューで、その後にうなぎ白焼、肝すい、うな重と如何にも鰻屋らしい料理が続いた。この手の宴会料理でいつも感じるのは、色々出るのはいいが、大体どれも美味くないということだ。総じて、素材が良くない。

食料自給率がどうのと言ってる割には、無駄に出して結果的に無駄に廃棄する食べ物が多いのは確かな事実だと思うが、こんな美味くもないものでも出さないと、宴会料理としての要求は満たされないのだろうか、といつも疑問に感じる。食べる側は、相変わらず、品数の多さを絶対的な条件としているということなのだろうか。状況が変わらないところを見ると、そういうことなのだろうが、個人的には、品数は三四品で充分だ。数を減らして質を上げてくれというのが偽ざるところである。

で、専門である鰻はどうだったかというと、白焼きは、焼きが甘く皮がちょっと固い。うな重の鰻も同じく焼きが甘く、元々この辺は蒸さないので柔らかい鰻ではないが、その分焼きをきっちりというのが条件になるのだが、その点が弱い。タレは、田舎にしては甘口ではなく良かった。と、久しぶりの鰻は、何だかんだと言われながら胃の中に消えて行った。

 

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