ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ほうれん草のカレー

2010年05月28日 | 食べ物


「ウスバサイシン」の帰り、蓼科湖畔にさしかかると、期間限定で営業する自然派インドカレーの店「ナタラジ」が営業していた。それで久しぶりに寄ることにした。ここは荻窪や銀座にある店の蓼科店。始めの頃は通年営業だったのが、シーズン以外は全く人のこない蓼科の状況に合わせ、4月から11月位の営業になり、それが5月の連休から9月くらいになり、とうとう連休と、7、8月くらいの営業となった経緯がある。何故、そんなに詳しいかというと、蓼科に来た時寄るには調度いい店で(他にはあまり寄りたい店がない)、寄ろうと思ったら営業してなかった、なんてことが何度もあったのだ。

てことは、今年は連休から夏まで営業する気か、なんてことを思いながら店内に入る。しかしいつものことであるが、この季節の蓼科は連休以外ものすごく静かである。注文したのは「パラク パニール」、ほうれん草とインド風チーズ(パニール)のカレーだ。自然派を売りにしているカレー屋なので肉類は(魚介も)一切ない。最近は、ほうれん草のカレーや豆のカレーと、好きなカレーはすっかりヴェジタリアン系なのでこの店もお気に入りで、中でもこの組み合わせは好きなのだ。

しかし、これは本場系の特徴とも言えるものだが、作り手が変わると味が微妙に変わるのだ。好みのスパイスの使い方が、どうも人それぞれで、しかも、その人間が頻繁に変わるのである。今回も、当然違う人間であった。それで気付いた点は、スパイスの使い方ではなく、まずパニールの状態。いやにチーズの熟成した匂いがするのである。「コンテ」だったら何の問題もないが、パニールの場合熟成させるチーズではなく、基本的に臭いはしない。要するにちょっと鮮度がおちているのだ。いうなれば牛乳が臭うのと同じ現象。暇な時期はこういうことが起こりうる。ほうれん草に関しても、当然冷凍したものだと思うが、全体に香りが乏しい(元々ほうれん草の味はスパイスに消されるのだが)。良い時を100点とするならば、70点くらいの出来か。あと、いやにしょっぱいというのもあった。とまあ、今回はこんな状況であった。
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