小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

国の予算・決算の公開

2008年10月08日 | 政策調査
ここ数日、ほぼ毎晩インターネットで国会中継を見ています。
本会議の代表質問、予算委員会、総務委員会などを見ました。

総務委員会では民主党の逢坂議員が、国の予算が非公開であることの問題点を指摘しています。
興味深い議論なので少し紹介します。

質疑のポイントは、国の予算が編成段階では非常に細かな費用の積み上げで予算がつくられている一方で、その予算の執行段階では、裁量権にまかされて予算執行されており、そうした予算執行の状況がほとんど公開されていないという点です。

つまり、予算段階では完璧に理論武装され、誰から質問を受けても答えられるような詳細な予算設計がされているが、いざ予算が配分されて使う段階になると、その詳細な予算設計とはかなり違った形で予算を使っており、その使い方についてほとんど公開されていないということです。

必ずしも予算の設計通りに予算を使わなければダメというのではありませんが、様々な事情で他に流用されたのであればその理由が明確になっていて、そうした一連の予算執行が予算と対比される形で公開されていなければいけないということです。
つまり決算が予算と対比できる形で公開されていなければ、国の予算のどこに無駄があってどこから財源を確保するといった議論も出来る訳がないからです。
ところが、こうしたことが全く出来ていないのが国の予算であって、これが大きな問題だとの指摘です。

確かに、「徹底してムダを排除する」と力んでみても、何に予算を使っているのか分からないで言っているのなら、随分間抜けな話しです。