「ほんとうの環境問題(新潮社)」を読みました。
昨今は、地球温暖化の問題でいっぱいですが、こうした世相に対し本当はどうなんだと問いかける本です。
日本は京都議定書で、炭酸ガスの排出量を6%削減することを約束していますが、日本のように省エネが進んだ国でこの目標を達成することは不可能に近いといいます。従って、排出権取引で目標を達成するしかありません。要するに炭酸ガス排出削減を金で外国から買うということですから、排出権取引で儲ける国があるということになります。
そもそも、そこまでして日本が目標を達成したとしても、100年後の温度を0.004℃下げるのに貢献するだけだそうです。世界最大の炭酸ガス排出国のアメリカや中国が批准していない議定書にどれ程の意味があるのでしょうか。
この本を読んでいると、地球温暖化防止は、ある面では金儲けの道具に過ぎないのではないかとさえ思えてきます。
地球温暖化防止が錦の御旗になって馬鹿げたことが正当化される。例えばバイオエタノール燃料。食べ物から車の燃料をつくり、おかげで穀物価格が高騰して大儲けするアメリカの農業者といったように。
環境問題については、その時々に流行がありますが(以前はダイオキシンが社会問題だった)、それによって誰が儲かったのかという観点で見ると本当の現実が見えてくるのかもしれません。
昨今は、地球温暖化の問題でいっぱいですが、こうした世相に対し本当はどうなんだと問いかける本です。
日本は京都議定書で、炭酸ガスの排出量を6%削減することを約束していますが、日本のように省エネが進んだ国でこの目標を達成することは不可能に近いといいます。従って、排出権取引で目標を達成するしかありません。要するに炭酸ガス排出削減を金で外国から買うということですから、排出権取引で儲ける国があるということになります。
そもそも、そこまでして日本が目標を達成したとしても、100年後の温度を0.004℃下げるのに貢献するだけだそうです。世界最大の炭酸ガス排出国のアメリカや中国が批准していない議定書にどれ程の意味があるのでしょうか。
この本を読んでいると、地球温暖化防止は、ある面では金儲けの道具に過ぎないのではないかとさえ思えてきます。
地球温暖化防止が錦の御旗になって馬鹿げたことが正当化される。例えばバイオエタノール燃料。食べ物から車の燃料をつくり、おかげで穀物価格が高騰して大儲けするアメリカの農業者といったように。
環境問題については、その時々に流行がありますが(以前はダイオキシンが社会問題だった)、それによって誰が儲かったのかという観点で見ると本当の現実が見えてくるのかもしれません。
![]() | ほんとうの環境問題池田 清彦,養老 孟司新潮社このアイテムの詳細を見る |