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No44「レディ・ジョーカー」平山秀幸監督

「主人公は戦後の嫌な空気」という監督のコメントがみそ。
サスペンスを期待すると失望するかもしれない。
どうして会社側は犯人に20億円をぽんと渡せたのか、とか
筋書きの中で、つっこみたい部分は
山ほどある。

しかし、犯人側の5人の人物の雰囲気がよく出ていたし
警察の、息が詰まるような、独特な雰囲気もよくとらえていたので、
観終わって、それなりの満足感はあった。

とりわけ、
吉川晃司演じる半田刑事がいい。
組織になじめず、すれて、斜に構えているが、
奥底にはぎらぎらしたエネルギーを持った切れ者。
半田の得体の知れない感じとは対照的に
徳重聡演じる合田刑事は
しゅっとした、まっすぐな存在感で
二人の対立がみどころ。

人物の説明が少ない分、
特に、犯人側の5人について、いろいろ想像を膨らませられるのが楽しい。
すきま風の寒い感じが、いつまでも残っている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
合田刑事が (chishi)
2005-01-06 21:43:48
競馬場で半田をじっと見据えていたときの顔と、

半田刑事の正座した後姿がとても印象に残りました。
 
 
 
この映画のダメ出し (プチ子)
2005-01-16 18:13:22
自分のサイトでは平山監督を責める一方でしたが、実は戦犯は脚色の鄭義信ではないかとも思っています。

それは「血と骨」や「OUT」でも感じました。構成力が欠けてるというか…長編が苦手みたいですよね。無理して2時間にまとめないで思い切って3時間くらいすれば良かったのにね。

「刑務所の中」みたいな短時間決戦ではイイ仕事するのにな~
 
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