映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No39「隠し剣 鬼の爪」山田洋次監督
2004-12-08 / 映画
主人公の片桐宗蔵(永瀬正敏)が一介の平凡な侍、という設定が似ているのと
同じ監督ということで、
昨年の「たそがれ清兵衛」と比べてしまうと
どうも物足りない、というのが正直なところ。
刀から鉄砲へと変わる時代設定はおもしろいのに、
十分、生かしきれなかった気がした。
潔く侍をやめて、転進していく片桐の人生はおもしろい。
しかし、なぜここまで達観しているのか、
心の葛藤を、もっと描きこんだらよかったのではないか。
片桐は、藩命により、合弟子を討つことになるが
肝心のちゃんばらシーンに迫力がない。
もっと思いと思いがぶつかりあうシーンに
できたのではないか。
むしろ、剣の師匠(田中泯)から新しい剣術を習うシーンがよかったし、
隠し剣の使い方もおもしろかった。
「たそがれ」では、
主人公(真田広之)が幼馴染の宮沢りえに
果し合いに向かうための身支度を手伝ってもらうシーンの
緊張感がすばらしかった。
クライマックスの果し合いでの相手役、田中泯の情念といい、
殺陣といい、圧倒されるような魅力があった。
「隠し剣」で、そういう心に残るシーンがあまりなかった。
合弟子の妻(高島礼子)の存在もどこか中途半端な設定で
ストーリーを理解し、頭でテーマは理解できるが
映像から出てくるもの、心をぐいとつかむようなものに欠け、
どうも平板で、物足りない印象を受けた。
同じ監督ということで、
昨年の「たそがれ清兵衛」と比べてしまうと
どうも物足りない、というのが正直なところ。
刀から鉄砲へと変わる時代設定はおもしろいのに、
十分、生かしきれなかった気がした。
潔く侍をやめて、転進していく片桐の人生はおもしろい。
しかし、なぜここまで達観しているのか、
心の葛藤を、もっと描きこんだらよかったのではないか。
片桐は、藩命により、合弟子を討つことになるが
肝心のちゃんばらシーンに迫力がない。
もっと思いと思いがぶつかりあうシーンに
できたのではないか。
むしろ、剣の師匠(田中泯)から新しい剣術を習うシーンがよかったし、
隠し剣の使い方もおもしろかった。
「たそがれ」では、
主人公(真田広之)が幼馴染の宮沢りえに
果し合いに向かうための身支度を手伝ってもらうシーンの
緊張感がすばらしかった。
クライマックスの果し合いでの相手役、田中泯の情念といい、
殺陣といい、圧倒されるような魅力があった。
「隠し剣」で、そういう心に残るシーンがあまりなかった。
合弟子の妻(高島礼子)の存在もどこか中途半端な設定で
ストーリーを理解し、頭でテーマは理解できるが
映像から出てくるもの、心をぐいとつかむようなものに欠け、
どうも平板で、物足りない印象を受けた。
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